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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.72】
リスクとは、どういう意味なのか?

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資産形成・豆知識72.

リスクとは、どういう意味なのか?

日常生活では、「リスクがある」、「リスクが大きい」、といった使い方がされ、この場合には、“危険”あるいは“損失可能性”、という意味で使われるようです。

しかし、資産運用では、リスク=価格変動性、として使います。
損失だけでなく収益も含みます。

別の言い方をすれば、リスク=価格変動性→予測の精度(将来推計の精度)、となります。

なぜ、このような考え方をするのでしょうか?

計画性を重視するためかもしれません。

例えば、手元に100万円ある人が、10年後の子供の想定大学入学金130万円を資産運用で準備しようと考えたとします。

年率±10%で変動する金融商品で運用したとすると100万円は10年後に、
35万円~260万円の範囲内の金額になる可能性が高くなります。

それに対し、年率±3%で変動する金融商品で運用したとすると100万円は10年後に、
74万円~134万円の範囲内の金額になる可能性が高くなります。

価格変動性が高い(リスクが高い)金融商品に投資した場合は、投資後の予想資産額の範囲が大きくなります。

価格変動性が低い(リスクが低い)金融商品に投資した場合は、投資後の予想資産額の範囲が小さくなります。

予測精度を予測範囲の幅であるとすると、リスクが高いと予測精度が低くなり(予測幅が広くなる)、リスクが低いと予測精度が高くなります(予測幅が狭くなる)。

このように考えると、「リスクがある」、「リスクが大きい」とは、“危険”や“損失可能性”を、「予測の精度が低くなる、あるいは、予想範囲の幅が広くなる」に言い換えているとも言えます。

このようなことから、大きな損失を被りたくない資金(大学入学金や住宅購入資金、等)の運用は、できるだけ価格変動性が低い金融商品で行うことが望ましいと思います。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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