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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第29回【債券投資3つの戦略 ~ その1】

COLUMN
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第29回
債券投資3つの戦略 ~ その1

今回から3回にわたって、米国の金利の高い今だからこその効果的な債券投資戦略について解説してみたいと思います。

まず1つ目は、金利が高い水準ですので、利回りの高さはもちろんですが、金利収入を確実に得ていくことで、運用リターンの中でもキャッシュフローを重視しようとする、いわゆる「インカムゲイン戦略」です。
この戦略では、なるべく高い金利収入を得ることが目的になりますので、まずは固定金利の高い債券に着目します。

ただ単に、固定金利の数字、つまりクーポンが単純に高ければいいというわけではなく、もちろん発行体が安心できるかどうかということと、債券の種類にも注意を払わないといけません。

満期までの長さに関しては、あまり短いと、せっかく金利が高く信用度も高い債券を選ぶことができたとしても、早々に満期がきてしまいますので、また次の投資をどうしようかということになってしまいます。
ですから、安心できる発行体であれば、満期までの長さは短いものにこだわりすぎず、中長期の債券を選んでもいいかもしれません。

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私がおすすめする方法の具体例は、固定金利が高く発行体も安心できる債券で、比較的長めの債券を保有しておくことです。

その理由は、将来的に3つの選択肢をあらかじめ持っておくことができるからです。

例えば過去には、5年~10年に一度くらいで、いわゆる〇〇ショックと呼ばれるような大きな下落局面が起こっていますが、今後もいずれ起こる可能性は十分あります。
もし次の大きな下落局面に遭遇した時、金融市場では何が起こるでしょうか。まずは経済の混乱を抑えたり景気を刺激したりするために、再び金融緩和を推し進めるかもしれません。

ゼロ金利水準まで下げるかは別にしても、金利を下げることで経済を下支えします。
そのような局面では株価もおそらく大きく下がっているかもしれません。

ところが、保有している債券の評価は、金利低下によって価格が上昇している可能性があります。しかも満期までの期間がまだ長い場合は、上昇幅も大きいことが考えられます。

ここで、大きく3つの選択肢が検討できます
まずは、債券をそのまま持ち続けて固定金利を受け取っていくという選択肢です。発行体が利払いできないデフォルトに陥らない限り、利息は安定的に支払われますので、運用自体に影響は出ません。

2つ目の選択肢は、値上がりしたその債券を一旦売却して、金利リスクが低い、つまり金利上昇局面でも価格が下がりにくい債券に切り替えるというものです。具体的には満期まで短い短期債や、変動金利商品が考えられます。こうすることで、つぎの金利上昇局面で利益を失う可能性を小さくできます。

3つ目は、その債券の利益を確定して、その原資を元にチャンスだなと思われる株式等や他の投資に資金を振り向けるというものです。株価が大きく下落すると含み損も大きくなりとても不安になりますが、その時にピンチと思うかチャンスと思うかは、事前の資金的余裕と精神的余裕によります。長期債を保有しておくことが、投資をしたいタイミングで使える資金を用意しておくということにもなるのです。

いずれにしましても、将来の不測の事態に対する選択肢をあらかじめ用意しておくことは、運用を考えることにおいて非常に重要なことですね。多くの方が不安に思う局面でも、保有していた債券が選択肢の幅を広げて、不安を低減させてくれるわけです。

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