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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第43回【バブル】

COLUMN
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第43回 
バブル

歴史を振り返ると、世界は、「バブル」と呼ばれる状況に度々陥っています。バブルというのは厄介なことに、実際その時にはなかなか分かりにくいものです。
後になってバブルがはじけたとき、冷静に状況が見えてくるということが歴史的に繰り返されていますが、そもそも、バブルが起こる仕組みや背景を、過去の事例を通じて知っておくことで、今後もしバブルに遭遇した時にどう対処したらいいか、その先をどう考えたらいいか、判断する材料になり得るのではないかと思います。

バブルと言いますと、すぐ思いつくのは、やはり日本のバブル崩壊ではないでしょうか。
ちょうど昭和の終わりあたりから平成になる時期ですね。
いわゆるバブル世代を生きてこられた方々から、「あの頃はすごくいい時代だった」とお話を伺うことがよくあります。

私自身バブル期は小学生でしたので、後になって聞いた話ですが、あの時のバブルはアメリカとのプラザ合意がきっかけだったようです。
急速な円高に伴って日本でも金利が引き下げられ、投資や経済に大量のマネーが溢れたために、物の値段が上がり、賃金も上がっていったと聞きます。

資産の値段が上がる、株価も上がる、上がるからさらに買う、そこからもっと買う人も増える・・・
このような循環で、バブルが起こっていったという事ですね。
また、特に日本では土地神話が有名で、当時、土地の値段は永遠に下がらないという思い込みが広がっていたと言われています。

みんながそう思うから、買いが買いを生み、行動に移っていくわけです。ですからバブルは、言ってみれば人為的なものであり、人間の思いと感情が作り出したものではないかと思ってしまいます。

具体的なエピソードをあげると、有名な話ですが「相場師」の話があります。
ミナミの料亭のOさんという方が、お告げのように今日上がる銘柄を言い当てるので、当時の証券会社の営業マンが朝ご自宅に押しかけ、「今日の銘柄」のお告げを聞いてから営業店に戻ってみんなに伝える。
結局のところ、その銘柄を全国の営業の方々が買い上げていくので、結果的に株価が上がるというからくりです。

つまり、お告げが当たったのではなくて、みんながそれを聞いて同じ銘柄を買ったから、ですよね。
ですからあの時代のバブルを振り返ると、経済全体、株価・株式相場が一体となってバブルを作っていた、という事が言えますね。

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この記事を書いた人
執筆者
ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表山口 聰
資産運用の相談には、医師や弁護士のような専門家が何故いないのかという疑問から、米国証券アナリスト(CFA)と双璧を成す国際ライセンスである国際公認投資アナリスト資格(CIIA)を2011年に取得し、
その後、英国とスイスの大手金融機関にて富裕層の資産管理を担当した経験とノウハウを活かし、
日本でも資産運用の専門家に相談できる金融機関を確立するためにペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社を設立。
日々、後進の育成と情報発信に取り組む傍ら、専門家に相談したいというお問い合わせに対応しております。
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