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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第45回【過去に起きたバブル局面と下落の関係】

COLUMN
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第45回 
過去に起きたバブル局面と下落の関係

2008年には、「リーマンショック」と呼ばれる歴史的な下げ局面がありましたが、バブルとは関係あるのでしょうか。
当時は新興国バブルと言われていた時期であり、2003年辺りから中国が”世界の工場”として急成長、低賃金でものが作れるということで、日本企業も中国に工場を構えるといった動きがどんどん加速していました。急成長する新興国の中で特に大きいブラジル、ロシア、インド、中国、この4つの国の頭文字を取ってBRICsという言葉もありましたね。

リーマンショックの直接的な原因ではありませんが、背景では、新興国経済が急速に伸びて投資マネーを引き寄せ、株式相場もバブル的な上昇を見せる中で、リスクが見えにくい複雑な金融商品の取引が世界中に広がっていました
その実態が露呈した時に、実際の評価額は思っているものよりずいぶん低いのではないだろうかとパニックになり、金融機関が損失の計上を迫られ、最終的にはアメリカの大手生命保険会社AIGが破綻寸前に追い込まれ、実際には米証券会社第4位のリーマンブラザーズが破綻に追い込まれました。

ここで過剰なマネーの流れが一気に止まってしまって、金融機関同士の取引も疑心暗鬼になってしまい、資金を誰も貸せない、借りることもできないという状況から金融不安が起こり、経済が急激に悪化したために、リーマンショックという現象が起こりました。

投資マネーが膨張してバブルになっていたからこそ、マネーの逆流も大きくなってしまったと言えるでしょう。

直近だと、株式相場において「コロナバブル」と呼ばれる上昇相場がありました。
コロナの時も急速に世界経済が冷え込んでいた時期でしたが、生活様式が変わっていく中で様々な新しい革新的な技術やそれを提供する企業が急成長しました。

代表的なのはzoomでしょう。オンラインで面談が簡単にできるようになり、それが当然になりました。そして遠隔操作で医療を行うなど、様々な新しい技術や発想が生まれてきました。
その中でそういった技術を提供する企業の株式が大きく買い上げられていくという現象がコロナ禍の時期に起こりましたね。

当時の実体経済は落ち込んだ状態から回復の確信も持てない、企業業績にも不安がある、常識的には株価が上がるとは思えない時期でしたが、新しい急成長するテック企業の株価はもっともっと上がるだろう、急成長も続くだろうと思っていたと思います。

実際に、当初はzoomやモデルナといったグロース企業が、ものすごい勢いで上昇していきました。

ところがその後、景気も回復に向かい始めて私たちの生活も日常に戻っていくに従って、急成長企業の成長に疑心が芽生え、株価が下落に転じたと思えば急激な下落となりました。しかも、上昇し始める前の株価水準以上に落ち込む銘柄までありました。

そういう意味で、結果的に後になって「コロナバブル」という名前がついてしまったということになりますね。

最後に余談ですが、世界初のバブル事件として知られているのが、1600年代のオランダで起きたチューリップバブルです。

当時、チューリップの球根がすごく価値があるとされ重宝され、熱狂は熱狂を生み、球根ひとつで家が買えるぐらいの値段まで上がっていったそうです。
ところがある日、これは所詮、花のチューリップにすぎないという事に皆が気付き、我に返って価格は暴落、普通の値段に収まったといわれています。

バブルがはじけて反省があり、歴史が教訓になるのに、それでも繰り返して起こる・・・経済は生き物ですね。

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