◇ペレグリン 社長のコラム◇
第50回【資産運用の入門編➀ ~目的・目標の設定~】
第50回
資産運用の入門編➀ ~目的・目標の設定~
これから投資を始めてみよう、という方の中には、一体何から始めたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ネットや本などをみると、「どの商品を買ったらよいか」といった情報はたくさん出てきますが、そもそもの資産運用の方法について、手順を追って説明している情報はあまりないように見受けられます。
そこで、今回からは「資産運用の入門編」と題し、資産運用の手順を、①目的・目標の設定、②計画立案、③実践、④メンテナンスの4段階に分けてお話ししていきます。
イメージしやすいように、「旅行」と「注文住宅」に例えてお伝えしていきますので、資産運用をより身近なものに感じていただけたらと思います。
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ではまず、具体的な計画を立てる前に、目指すべき目的を考えてみましょう。
例えば旅行で言うと、観光をしたい、温泉巡りをしたい、はたまた新婚旅行に行きたいなどがあると思います。
家を建てる時は、老後の生活のための家を建てたい、趣味を叶える家を建てたい、子供の教育環境を考えてこの地域に住みたいなど、色々あると思います。
資産運用における目的というのは、例えば65歳の退職時に老後資金を準備をしたいとか、退職後の収入減を補いたいなど、何のために資産運用が必要なのかという内容を決めることです。
このように資産運用においても、まず目的を決めるというところからスタートします。
次に、目的に向けて目標を立てる必要があります。
旅行で言う目標は、「目的地」と言い換えてもいいかもしれないですね。どこに行きたいか、どういう所に泊まりたいか、どんな思い出を作りたいかという目標を加えてもいいと思います。
住宅の場合の目標は、理想の住居の完成です。理想の生活を送るためにこんな家で暮らしたい、というのが目標の実現ですね。
これを資産運用に置き換えますと、目的をかなえるために必要な資産額の達成、もしくはキャッシュフローの確保などが目標にあたります。
もっと言うと、これは「数字」で設定することができます。どれぐらいのリターンで運用できたら達成できるのか、具体的な数字で意識することが非常に重要です。
例えば、3%で運用できたらいいな、私は頑張って5%で増やしていければいいな、といった具合に、具体的な数字をイメージすることが大事です。
この数字のイメージが難しいと思われた方は、「72の法則」という便利な法則を使ってみてください。72を運用する金利で割ると、資金が倍になるまでの期間がわかるというものです。
例えば4%で運用できたとすると、72÷4=18、つまり18年で倍になるということがわかり、目標を具体的にする目安となってくれます。
また、積立投資で増やしていきたいという方もいらっしゃると思います。インターネット上では簡易シミュレーションがありますので、シミュレーションを活用して自分の目標に向けたリターンや必要な年数のイメージを作っておくことをお勧めします。
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目標とするリターンと言っても、高ければ高いに越したことはないですね。ところが資産運用の世界には不確実性がつきものです。いわゆるリスクです。あまり高いリターンを望むと、せっかくの計画が失敗する可能性も高まってしまいます。
例えば参考までに、超富裕層が「資産を守るために運用する」という意味では、物価の上昇率を少し超えるぐらいの目線で考えることが多く、だいたい年間で2~3%ぐらいという手堅い運用目標を設定することがあります。
ケースバイケースですが、あまり欲張るよりは着実に増やしていく方が最終的にはよい結果になりやすいと考えられますので、リスクの取り方にはご注意下さい。
ここまでで、資産運用を計画するまでの、目的と目標の設定についてお話してきました。次回からは、目的・目標を踏まえた計画立案、実践についてお伝えしていきます。
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