◇ペレグリン 社長のコラム◇
第52回【資産運用の入門編③ ~実践~】
第52回
資産運用の入門編③ ~実践~
前回までで予算が決まって計画もしっかりできましたので、いよいよ今回は実践に入っていきます。
旅行の場合は、まず移動手段です。車、電車、もしくはバス、またはツアーに参加するなどの、実際の行動手段ですね。
住宅で言い換えますと、実際に家を作る材料とか資材、そして設備を整えて建築を施工していくことになります。新築マンションなら設備をオプションで選んだり、家具付きの家もありますよね。実際に建てるのは工務店の方ですが、これを資産運用で置き換えるとポートフォリオを考えるということかもしれません。
別の観点から言うと、NISAなどの税制優遇制度を活用するというのも実行の手段の一つです。個人型確定拠出年金(iDeCo)もあります。
ここまで来て初めて、運用実行の手段として具体的な金融商品を選びます。ようやくここで金融商品が出てくるわけです。資産運用の計画があって、それを実現するための手段として金融商品があるわけですね。
最初に金融商品の話をしていては、計画の立てようもありませんし、自分がどこに向かっているのかもわかりません。金融商品はあくまでも計画を実現するためのツールだと思ってください。
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そして実際に実行するにあたって、あると便利なものがあります。
例えば、旅行では携帯電話。それ以外にも着替えや日用品は持っていきます。さらに常備薬、予備品、防寒具なども時に持っていきます。
そして必ずあったらいいものが情報です。沢山の情報のなかから自分に必要な情報があると、旅行の計画も素晴らしいものになるでしょう。情報をまったく取らずに旅行に出かけるのは、気まぐれ旅を除いて基本的にはないと思います。
住宅を建てる際にも必要なものはたくさんあります。当然、家だけあってはただの箱です。住むには家具や家電を選びます。装飾品にこだわる方もいるでしょう。その際やはり情報を参考にして選ぶと思います。ここでも情報がとても大事なのであえて強調します。
そして資産運用。これはまず知識です。なかなかすぐに身につけるというのは難しいかもしれませんので、順を追ってゆっくり学んでいけばいいと思います。
そして、この知識のもとになるものが、やはりここでも情報です。うまくいった話や、この金融商品が良いといった類の情報は多いのですが、自分にとって有益で必要な情報かどうかは別問題です。無数にある情報の中から、必要な情報を選ぶという意味でも、情報はやはり大切です。
もうひとつ、特に資産運用では余裕が大事です。
資産運用は波瀾万丈です。地震のように不測の事態が突発的に起こることもあるかもしれません。そのような時に慌ててしまうか、怖くなって失敗してしまうか、それともそのピンチをチャンスに変えることができるかは、余裕があるかどうかに関わります。気持ちの余裕もですが、ここではお金の余裕も重要です。
前回、資産運用は背伸びせずに予算を設定しましょうという話をしましたが、万が一の時に慌てないように余裕資金を残しておくと、いざという時に慌てずにその資金の有効活用を考えることができます。優れた投資家は必ず余裕資金を残しておくと言われますので、皆様も余裕を持つということを忘れないでください。
次回はシリーズ最終回、実行した後のメンテナンスについてお伝えします。
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