◇ペレグリン 社長のコラム◇
第57回【富裕層の資産運用➀~運用に対する考え方~】
第57回
富裕層の資産運用➀~運用に対する考え方~
今回からは、富裕層の方々の資産運用についてお話ししてみようと思います。
私自身、表に出てこない富裕層や超富裕層と言われる方々とたくさんお付き合いをさせていただきました。そこで見てきた資産運用に対する考え方は、広く一般の方にとっても非常に参考になります。
一般的には富裕層といえば、自社株を保有する経営者や、不動産資産をお持ちの方も多いと思いますが、定義ではこのような資産を除き、換金が容易な純金融資産から負債を引いた額、つまり有価証券と預貯金などを合わせた金融資産から負債を引いた合計が、1億円以上の方が富裕層とされています。
さらに5億円以上の方を超富裕層と呼び、世界的には3000万USドル以上保有している方をウルトラ富裕層と呼ぶこともあります。
このような方々の資産運用に関する考え方には、多くの共通点があるように感じています。
例えば、富裕層の方は本来、利益を追求する資産運用をそれほど必要とはしませんので、リスクをあまり取らずに着実な資産運用を好まれる方が多いです。例えば海外の昔ながらの富裕層の方たちだと、資産運用の目的は増やすというよりは資産を守るという意識の方が強いです。
世界では、程度の差はありますが物価は上昇しています。そうすると、何もしなければ保有資産の価値は年々目減りしていくことになりますので、まずは物価の上昇に負けずに資産の価値を目減りさせない、そして自分の代では減らさずに、代々着実に子孫へ承継していくこと、これが一番重要な目的になっております。
その意味では、資産運用のリターンの目標を、物価の上昇率プラスαというように設定する富裕層の方々が多いと思います。そうすると必然的に、「攻める」運用より、「守る」運用が重要ということになり、資産の配分やバランスが重要になってくるというわけですね。
このように、リスクを管理する守りの考え方は、私たち一般的な資産運用においても参考になる点があるかと思います。
また日本の富裕層の方々は金融機関と取引をしている方も多いですが、富裕層には一般的には専任の担当者がついていることが多いです。
富裕層の方々は、担当者からの提案をしっかり吟味した上で商品を選んだり、自分の資産運用の目的にあったものを選んだり、もしくは金融機関ごとの特徴や強みを生かして使い分けたりと、自分自身のペースでしっかり資産管理をされている印象です。
信頼できる専任担当者がついているからと言って、すべてを任せてしまうのではなく、ご自身で把握できる範囲で「この部分の資産運用をこうしてほしい」と打ち合わせをしっかりした上で、細かいことは口出しせずにやり方の提案や情報提供を依頼する、このような付き合い方をしているというのが富裕層の特徴的な傾向かなと思います。
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