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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第58回【富裕層の資産運用② ~リスクとリターンに対する考え方~】

COLUMN
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第58回 
富裕層の資産運用② ~リスクとリターンに対する考え方~

富裕層の方は守りの資産運用をするとお伝えしましたが、一般的な感覚として、守る運用ができるのは資産が多くあるからであって、運用して資産を大きく増やしたい、と思っておられる方は多いのではないでしょうか。
確かに、その通りなのですが、この考え方は裏を返せば資産運用のよくある失敗例かもしれません。

ここで注目していただきたいのは、リターンの金額ではなく、リターンの割合です。
同じ1%のリターンがあった場合、例えば1億円の1%は100万円ですが、100万円の1%は1万円です。資産を増やしたい!ということを重要視しすぎると、割合よりも「どれぐらいの額のリターンが出たか」という金額ベースでどうしても考えたくなるものです。

ですが、注意したいのは、リターンの額を多く求めてしまうと知らないうちに過剰なリスクを取ってしまうことがあるということです。もちろん運用がうまくいけば良いのですが、不測の事態が起こった時に再起不能なダメージを負ってしまうことがあります。

富裕層の資産運用のポイントとしましては、元々、資産を大きく増やそうというよりは守っていく発想なので、不測の事態に対する備えを常に忘れないところだと思います。

ですから、運用における必勝法といったものはもちろんありませんが、多少毎年のリターンが少なくても着実にリターンを積み重ねていくことが、最終的には成功に繋がる。つまり、「急がば回れ」ということをきちんとぶれずに実践しているのが、富裕層の資産運用の考え方から学ぶ、重要なポイントだと思います。

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資産運用においてはリスクとリターンは必ずありますので、どれぐらいのリターンを得ていきたいかという時に、反対にどれぐらいのリスク、つまり不測の事態も含めてどれぐらいの価格変動は許容できるのか、どれぐらいの損失は想定できるのかという、万一の状況に対する意識を持つことが大切です。

私の経験上、富裕層はこの意識が高く、あまり投資に慣れていない方ほど、リターンだけに注目してしまう傾向があります。そうすると、自分がどれぐらいのリスクを取っているのか、万一の時にどれぐらい損失を出してしまう可能性があるのかが把握できていないため、知らないうちに過剰なリスクを取ってしまっているケースがよくあります。

ですから、不測の事態が起こった時に、こんなはずではなかった、どうしたらいいのだろうと判断に困ってしまったり、パニックになってしまったりするかもしれないのです。

また、富裕層の資産運用では、投資余力の全てを運用するという方はいないように思います。予備のご資金を必ず残しておくというのも、富裕層の資産運用の1つのポイントだと思います。

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