お電話でのお問い合わせはコチラ 0120-265-111 平日9:00〜17:00

NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第65回【ドルコスト平均法とは】

COLUMN
30168500_s

第65回 
ドルコスト平均法とは

投資というものは一攫千金で大きな利益を狙いに行くわけではありません。
今回は、一定の金額で投資対象を継続的に購入していく、ドルコスト平均法について解説します。この方法では、相場の変動に判断を挟まず定期的に同額の資産を取得し続けることが特徴です。

具体例でお話ししましょう。
仮に、3万円を投資するとして、ある一つの銘柄の株式を一度に買うとします。例えば株価が1万円だったとすると、何株買えるでしょうか?
投資予算は3万円ありますので、3株買えますよね。これはいわゆる一括投資という方法です。

一方、一括投資ではなくて、この3万円を月1万円ずつ、3ヶ月に分けて買うとします。例えば、1ヶ月目に株価が1万円だったとすると、投資金額1万円で1株買うことができますね。

ではここで、翌月に株価が下がった場合を想定してみたいと思います。
翌月、株価が半値の5,000円に下がっていました。2ヶ月目も1万円投資しますので、この場合、何株買えるかというと、2株ですね。

そして3ヶ月目。株価はまだ下がり、1,000円になってしまったとしましょう。当初の株価の10分の1になっています。このようなこともあるところが、株式投資の怖いところですよね。この場合は10株買うことができます。

ここまでで、当初予定していた投資金額の3万円は、すべて株に充当されたことになります。

**************

では4ヶ月目、少しだけ株価が戻って3,000円になっていたとしましょう。前月より少し値段を戻したと言えども、当初と比べると7,000円も下がっていますから大変です。

ここで、4ヶ月目の保有株数を確認してみましょう。
まず、一括投資した方は、株価1万円の際に3万円分購入していますので、3株保有していることになりますね。
ということは、最後株価が3,000円ですので、評価としては9,000円です。投資金額3万円と比較すると、マイナス21,000円という結果です。

では3回に分けて購入した方はどうでしょうか。
株数を数えると、1ヶ月目に1株、2ヶ月目に2株、3ヶ月目に10株と購入していますので、合計13株保有しています。
株価3,000円で、13株保有していることになるので、評価としては合計39,000円となり、結果9,000円のプラスとなります。

この例でわかるように、株価が下がっている局面では、定額の投資で量を多く購入することになりますので保有数量が増えます

一括投資の場合は、購入時より1円でも株価が上がっていないと利益になりません。逆に1円でも下がっている時は投資元本割れの状態です。
これに対して毎回同じ額の投資でタイミングを分けた方は、途中株価が下がっていても最終的に少しの上昇で利益がでやすくなります。

ですからこの例で言えることは、投資の成果を見る際に株価をつい気にされる方が多いと思いますが、実際に大事なのは量なのです。
この量、つまりいかに多く株数を保有していけるかで、最終的な投資成果は変わってきます
株価も大事なのですが、保有数量をうまく増やしていく点に注目していただきたいと思います。これがいわゆる、ドルコスト平均法という投資手法です。

**********

今回の例は、仮に最後評価するときに3,000円まで上がっていたからトータルで利益になっていましたが、例えば株価が戻らず、4ヶ月目に1,000円で売却した場合はどうでしょう。
分けて購入した方は13株保有していますので13,000円、一方で、一括投資の方は3株しか保有していないので3,000円です。

この場合は、結果どちらも損失で終わりますが、保有量が多い分損失が少ない、つまり損失リスクは軽減されているという結果になっています。
どちらの例から見ても、株価も大事ですが、株価の変動を考えると量が本当に大切になってくるということがよくわかります。

そして、なおかつ大切なのは長期で続けることです。

冒頭にもお話ししましたが、投資は一攫千金を狙いに行くものではありません。
定期的に一定金額をコツコツ投資に回していくドルコスト平均法という方法を使って、株価の変動に一喜一憂せず、安定的に資産を増やすことを目標としてみてはいかがでしょうか。

—————————————————————
弊社へのご相談・お問合せは、下記よりお待ちしております。
*お問い合わせフォームはこちら https://peregrine.co.jp/contact/
*公式ラインはこちら https://lin.ee/hKakhjm

この記事を書いた人
執筆者
ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表山口 聰
資産運用の相談には、医師や弁護士のような専門家が何故いないのかという疑問から、米国証券アナリスト(CFA)と双璧を成す国際ライセンスである国際公認投資アナリスト資格(CIIA)を2011年に取得し、
その後、英国とスイスの大手金融機関にて富裕層の資産管理を担当した経験とノウハウを活かし、
日本でも資産運用の専門家に相談できる金融機関を確立するためにペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社を設立。
日々、後進の育成と情報発信に取り組む傍ら、専門家に相談したいというお問い合わせに対応しております。
ニュース一覧に戻る