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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第71回【NISAの活用~押さえておきたい4つのポイント④-1~】

COLUMN
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第71回 
NISAの活用~押さえておきたい4つのポイント④-1~

では最後に4つ目のポイント、「複利効果の問題」についてお話ししましょう。
これは、NISA活用のみならず、長期の資産運用全般において、ぜひ知っておいていただきたい知識です。

そもそも投資というものは、常に価格が変動しています。
例えば、投資を始めた直後に何か大きな下落局面に遭遇してしまうケースもあるかもしれません。
または、始めてからしばらくは順調に推移してきたけれど、そろそろゴールを迎えようかという終盤で大きな下落に見舞われるケースも起こりうるでしょう。

このように、運用途中で不測の下落局面に遭遇してしまった場合、果たして、最終的な運用パフォーマンスにはどのような違いが出るのでしょうか。
または、価格変動が大きい金融商品と小さめの金融商品、つまり、リスクを大きく取る場合とあまりとらない場合とで最終的なパフォーマンスに影響はあるでしょうか。

これらについて、例を使ってお話してみたいと思います。
ここで問題なのは、長期運用で高い効果が期待できる複利効果において、リスクが考慮されていないということです。運用成果の推移には様々なパターンが考えられます。
もし、リターンが毎年同じであれば、大きな下落局面が最初の年に来ても最後の年に来ても、最終的なリターンはざっくりと言えば同じになります。

ところが、仮に同じ下落幅で、運用期間の最初、もしくは最後に大きな下落に見舞われるケースを比較した場合、最終的なリターンは、一括投資の場合であれば一致するのですが、積立て投資で行っていた場合は結果が異なります

どう違うかと言うと、積立て途中で下落局面があったとしても、そのまま積立てを続けて終盤に上昇するケースの方が、前半は価格が上昇し後半で大きな下落に見舞われるケースよりも、パフォーマンスは良くなりやすいのです。

これは、積立投資に「価格が下がっている時は量を多く取得できる」という特性があるからですね。
つまり、積立投資の場合は、途中で下がっていても回復するチャンスはありますが、ご自身がゴールと考えている直前で何か大きな下落に見舞われてしまうと最終的なパフォーマンスが悪化してしまう恐れがありますので注意が必要です。

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まとめると、複利効果の問題は、仮に運用期間中の平均リターンが毎年同じだったとしても、値動きの変動幅に違いがあることによって、最終的なパフォーマンスが変わってくる可能性があるということです。

一般論では、変動が大きい方がリターンも高くなる、つまりリスクが大きい分だけ高いリターンを期待することになりますが、もし仮に投資期間中の平均のリターンが同じで、変動幅が大きい投資と小さい投資を比較した場合は、リスクが大きい、つまり途中の変動の幅が大きい投資の方が、途中の変動が小さい投資よりパフォーマンスが悪化する可能性があるということです。

次回はこの例を、具体的な数字を用いて、もう少し解説してみたいと思います。

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