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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第73回【「攻め」の運用と「守り」の運用】

COLUMN
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第73回
「攻め」の運用と「守り」の運用

みなさんはスポーツをする時、攻めを重視するでしょうか?それとも守りを重視するでしょうか?試合に勝つためには、相手や状況に応じて、どのような戦略やスタイルを使っていくかを考えていくと思います。

資産運用も同じことで、例えば短期的に攻めを重視した運用をするか、それとも長期的に守りを重視した運用をするか、このあたりを意識するかどうかで、将来的に大きく結果が違ってくるかもしれません。
近年話題のNISAを活用した資産運用は、基本的には攻めの運用かと思います。

では、資産運用における「攻め」と「守り」とは、どのような運用のことを言うのでしょうか。

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具体的な内容に入る前に、まずはひとつ有名な言葉を紹介したいと思います。

「彼を知り己を知れば、百戦殆からず」
ご存じの方も多いと思いますが、孫子に出てくる有名な一節です。相手のことを知って、自分自身のことも理解できていれば、どのような戦いにおいても負けることはないだろうという意味です。

そしてこの一節には続きがあります。
「彼を知らずして己を知れば、一勝一負す」
つまり相手を知らなかったとしても、自分自身がやろうとしていることや自分の目的をしっかり把握していれば、勝つ場合も負ける場合もあるだろうということです。

さらに続きがあります。
「彼を知らず己を知らざれば、戦毎に必ず殆うし」
つまりこれは相手を知らず、しかも自分の目的や自分がしていることも分からず、闇雲に戦いを挑んでいては、戦うごとに必ず危ないだろうということです。

これは戦いにおける考え方ですが、資産運用においても同じことが言えると思います。
ご自身の資産運用の目的、つまり、何のために資産運用を行い、将来どのように資産を増やしていきたいのか。そしてその目的に向けた手段(金融商品)はどうするのか。
さらにその手段を有効活用していくためには、資産運用において、計画通り運用を進めていく管理能力が重要です。
これらが、「己」の部分ですね。ご自身のことをよく把握する必要があります。

これに対して相手、「彼」にあたる部分は、金融マーケットを指します。金融マーケットを知るということは、例えば経済や金融の基礎知識、ファイナンス理論、このような知識面がどうしても必要になってきます。
加えて、知識や情報は数多ありますので、必要に応じて情報を収集したり選定したりするような、情報を加工する能力も、より重要な時代になってきています。

つまり、相手を知るということは、基礎知識をもとに、金融市場において自分の資産運用に必要な情報だけをしっかり取捨選択して活用していく能力が必要だということになります。
しかしながら、私達がこのように相手を知り、かつ己も知ることが完璧にできるかというと、実際のところ難しいでしょう。

それを踏まえて、次回からは、攻めの運用と守りの運用について、それぞれもう少し深堀りしていきたいと思います。

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