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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第74回【「攻め」の運用の注意点】

COLUMN
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第74回
「攻め」の運用の注意点

それではまず、「攻め」の運用からお話ししてみたいと思います。

攻める運用を簡単に言うと、高い目標、つまり、資産運用においては大きく利益を出したいという目標の実現の為に、必要に応じて積極的にリスクを取る運用ということになります。

今回は、この攻める運用、つまりリスクを積極的に取る運用で、ぜひ押さえていただきたいことをお伝えします。
それは、「ボラティリティの罠にはまらない」ということです。ボラティリティというのはいわゆるリスク、つまり価格の変動の幅と不確実性を意味します。
この「不確実性」ということは、どのように動くかわからない、しかもその変動の大きさもわからない、ということです。つまり、不測の事態で大きな損を被ってしまう可能性があるということですね。

そこで大事になってくるのが、損が大きくて再起不能にならないためにリスクを管理していくことです。一度大きく下がってしまうと、それを取り返すのは非常に難しいですね。
しかも、取り返すために人は往々にして、リスクをさらに大きく取ってしまう傾向があります
無理して大きなリスクを取ったことによって、また追加で損失が出てしまい、もう取り返すことができなくなってしまう・・・なんていう事になってしまう可能性もないとは言い切れません。これを避けていくためにリスクを管理しておくことがとても重要です。


ではこのボラティリティの罠とは、どういうものでしょうか?
数字を使って簡単な具体例をお示しします。

仮に今、ある投資商品の価格が100、100%だったとしましょう。そしてここから50%下落してしまったとすると、元値から半分に減ってしまったことになるので非常に辛い状況ですね。
半分になってしまった評価額を元の評価額に戻すためには、そこから50%上昇することで戻るかというと、戻らないですね。

なぜなら、仮に50%上昇したとしても、50のものが1.5倍になるので75の水準です。元の100の位置に戻るためには1.5倍ではなくて2倍になる必要があります。
つまり、50%下落したものを取り返そうと思うと、そこから2倍にならないと元の位置に戻らないということになります。

このように下げが大きくて戻りが十分でなかった場合は、価格変動の中でどんどん目減りしていくということになりかねません。

つまり、一度大きく下がってしまうとそれを取り返すのが容易ではない、下げた分以上の上昇が必要ということです。
容易ではないけれど、リスクを取ってなんとか取り返そうとしてしまう。しかしリスクを取り過ぎたことによってさらに悪い結果になってしまう。

この悪循環がボラティリティの罠で、攻めの運用でリスクを大きく取っていく際には是非とも注意していただきたい考え方になります。

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