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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.93】
過去の実績は将来を保証しません

COLUMN
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資産形成・豆知識93.

過去の実績は将来を保証しません

投資信託はどのように選ぶべきなのか?

投信信託の説明書(目論見書)には、投信情報とともに「過去の実績は将来を保証しません。」と書かれています。

これを丁寧に書くと、「この投信の過去の運用成績や価格変動性等は、ここに記載した通りです。しかし、将来において同様の運用成績が得られる保証はありません。」ということです。

当たり前のことが書かれているのですが、
では、「今までのような運用成績を今後も得られそうな投資信託」を選び出すことは可能でしょうか?
(「再現性がある投信を選ぶことは可能か?」という意味です。「運用の目安としている株価指数に対する運用実績の乖離度」の安定性を言います。)

再現性が高い投信を選ぶことは可能と考えられています。

しかし、それは過去の運用実績を分析するだけではできません。

では何を分析するべきなのでしょうか?

資産規模、運用会社の体制、運用担当者等を見ることが大切です。

1.資産規模
   資産規模が大きくなりすぎると、相対的に時価総額が大きい成熟企業(相対的に株価が安定している企業)を組入れざるを得なくなることがあります。以前の「運用方針」とは、微妙に差が発生することがあります。

2.運用会社の体制
   運用会社の経営や運用方針等が変わると、優秀な運用担当者の離職・転職等が起きる場合があります。このような変化は、投信の運用成績に悪影響を与える場合があります。
投信は、長期運用が基本ですので、安定的な組織・体制が好ましいと考えられています。

3.運用担当者
   運用担当者の他の投信(過去に運用していた投信を含む)の実績で、運用の再現性を評価することは可能です。逆に言うと、運用担当者が頻繁に変わる投信には注意が必要です。

 

運用実績が短期的に良くても、その結果が、「偶然」なのか「必然」なのか評価することは重要です。
定量評価と定性評価の両方を検討することにより、良質な投信に出会う可能性が高まります。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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