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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.94】
良い金利上昇、悪い金利上昇

COLUMN
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資産形成・豆知識94.

良い金利上昇、悪い金利上昇

「良い金利上昇」、「悪い金利上昇」という表現が新聞に載ることがあります。

金利上昇の「良い」、「悪い」には、どのような違いがあって、起きうることの違いは何でしょうか?

どちらであっても金利は上昇するものの、その原因と金利上昇後の対策が異なります。

「良い金利上昇」の経路は、
需要増加等(原因)→物価上昇や賃金上昇や金利上昇等(結果)、です。

良い(活発な経済活動による)金利上昇を抑えるためには、増税や政策金利の引き上げ、また、通貨供給量を減らすこと等が行われます。

これに対し、「悪い金利上昇」の経路は、
債務増加や通貨不安等(原因)→景気停滞(後退)や物価上昇や金利上昇等(結果)、です。

悪い(経済活動が停滞したままでの)金利上昇を抑えることは非常に困難です。
景気回復を促すためには景気刺激策や減税が必要ですが、債務を更に増加させる可能性があるため金利は更に上昇する可能性があります。
また、金利上昇を抑えるために通貨供給量を減らすと景気はさらに悪化する可能性があります。

2021年3月現在、「良い金利上昇」なのか、それとも「悪い金利上昇」なのか、この見極めで世界は揺れています。

コロナ後の景気回復に伴う「良い金利上昇」であれば、増税や税収増により財政は健全化に向かい、また、株価は堅調に推移する可能性が高くなります。

それに対し、債務増大と景気停滞(悪化)による「悪い金利上昇」であれば、株価の上値は重くなる可能性があります。

各国政府財政は、コロナにより債務が膨らみました。

「良い金利上昇」であれば、財政健全化が比較的容易に進む可能性があります。

しかし、「良くない金利上昇」であれば、財政政策や金融政策のかじ取りが非常に難しくなります。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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