元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.158】
金利が上昇すると、自社株買いは減る?
COLUMN
資産形成・豆知識158.
金利が上昇すると、自社株買いは減る?
自社株買いは余剰資金、あるいは、借金(債券発行や借入れ)で行われます。
魅力的な新規投資先が見つからず、自社株に投資したほうが効率的であると判断した場合に、余剰資金は自社株買いに充てられることがあります。
また、株式発行で得た資金の収益率よりも、借金のコスト(債券の利払いや借入金利)が十分に低い場合に自社株買いが検討されることがあります。
しかし、金利が上昇すると借金のコストが上昇します。
このため、債券発行等による自社株買いは減少する可能性があります。
また、金利が上昇すると、企業は自社株買いよりも債務返済を優先する可能性があります。
よって、金利が上昇すると自社株買いは減少する可能性があります。
とはいえ、全世界的に過去10年以上は低金利が続いてきました。
金利上昇局面で、企業がどのような行動をとるのかは不明です。
私たちは、金利上昇によって「今までとは違う可能性がある」と考え、行動することが必要かもしれません。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)