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【第12回】人生100年時代の資産運用②

COLUMN
つみたて

長生き時代において、若いうちからの計画的な資産運用の必要性は高まってきています。
では、より効果的な資産形成を実現するためには、具体的にどのような観点に注目すればよいのでしょうか。

<資産運用に振り回されないために>

一般的には「リスク=危険」という意味で使われますが、資産運用におけるリスクは、リターン(損益率)の振れ幅を表します。大切なことは短期の変動に振り回されず、自分が許容できるリスクの範囲内で、長期的に収益が期待されるものに投資することです。
一般的にリターンの振れ幅は、株式は大きく、債券は株式に比べると小さくなります。これが「リスクが大きい・小さい」ということであり、より高い収益を目指すにはより大きいリスクを許容する必要があります。
リスクとうまく付き合うために有効な手段として、投資信託の積み立て投資があげられます。

<投信積み立て投資のメリット>

①時間分散 ~買うタイミングを迷わない~
できるだけ安いところで買いたいと思うものですが、相場予想は難しく、結果として高いところで買ってしまうことも多くあります。1回のタイミングを図るのではなく、投資タイミングを分ける、時間分散を行うことでリスクを低減する効果が期待できます。
また、定期的に一定の金額で購入すると、基準価格が安い時には多く、高い時には少ない量を購入することとなり、平均コストを低く抑えられる効果が期待できるといわれています。
実際にリーマンショックによる相場下落時、一括投資をした投資元本は大きく損失が発生しましたが、コツコツ積み立て投資をした投資元本は、平均コストを低く抑えているため、下落率を少なく抑えることができました。

②長期投資 ~前向きな長期戦~
保有期間が長くなるほどリターンのばらつきが減り、収益が安定しやすい傾向があります。また、長期保有すればするほど複利効果も期待できます。自分に合ったリスクを受け入れ、短期の変動に惑わされずに投資することで、リターンの安定化が期待できます。
では、実際にどんな銘柄が積立投資に向いているのでしょうか。

<積み立て投資に合った銘柄を選ぶポイント>

①バランス型の商品であること
一口に投資信託といっても、国内・海外株式、債券、REIT、バランス型など、それぞれの特徴があります。積み立て投資は長期投資になりますので、値動きの特性が異なる資産をいくつか組み合わせて投資を行うことでリスクも分散され、全体として値動きが相対的に安定する効果が期待できます。

②分配金にこだわらないこと
投資信託の中でも毎月分配型は人気の商品ですが、積み立て投資ではおすすめできません。あくまでも基準価格や純資産額が重要であって、分配金を出すことを重視する毎月分配型は長期投資には不向きといえます。

③運用期間が無期限で純資産が増え続けているもの
投資信託の積み立ては長期投資で資産を形成する方法なので、運用期間が限られているものはおすすめできません。また、資金がゆるやかに流入しているかどうかや、純資産の水準も注目のポイントです。一時的に資金流出に陥ることがあっても、1年、半年などの期間で見たときに、トータルで資金流入が続いている投信を選びましょう。

このように、許容できるリスクを考え、ポイントを押さえることで、より効果的な資産運用が可能となります。

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