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◇ペレグリン 社長のコラム◇
第31回【債券投資3つの戦略 ~ その3】

COLUMN
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第31回 
債券投資3つの戦略 ~ その3

一口に債券といっても、その種類や商品性は多岐にわたり、その選び方も奥が深いものです。
今回はそんな債券投資戦略の3つ目、「バランス戦略」についてお伝えします。

バランス戦略は、どんなシナリオにも対応できることを目的として、満期まで短めの債券と中長期の債券、さらにかなり長い債券というように、3つの残存期間に分けてそれぞれ銘柄を分散して保有しておきましょう、というアイデアです。

満期まで短い債券は、前回までまでお話しした通り、世の中の金利水準が変化したとしても債券の価格の変動はそれほど大きくは見込めません。
満期が近づくにつれて額面金額の100に近づいていきますので、持ち切ってしまうのも選択肢の一つです。

もしくは、あえてクーポンが低いものを選んで、価格との差でタイミングを計って利回りを取りに行くのもありだと思います。少し上級者向けの視点ですね。

ここでは、目的をはっきりさせておくことが重要です。短期ゾーンはキャピタルゲイン狙いでいくのか、持ち切ってインカムゲイン目的でいくのか、あらかじめ考えておきましょう。

日本の銀行が発行するドル建て債券も、満期まで5年から10年あたりのものがあります。
2つ目の戦略、「キャピタルゲイン戦略」で申し上げた通り、キャピタルゲインを得られそうな債券は、将来再び金融緩和政策が取られた場合に他の投資に振り向ける原資にもなりますし、保有している間は高い金利を得ることができます。
固定クーポンがなるべく高めで安心できる発行体で、残存期間が長めの債券活用も目的に合えば有効な選択肢です。

債券の残存期間についてのおおよその目安としては、5年以内を短期、6年から10年を中期、それ以上が長期で、とりわけ20年以上は超長期、というような感覚が一般的な基準だと思います。

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最近では、すでにお伝えしている米国債に加え、アップルやウォルト・ディズニーといった有名な米国企業の社債を好まれるお客様が多くいらっしゃいます。
また、日本の企業が米ドル建てで発行している債券ですと、三井住友フィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャルグループのように、日本の金融機関が発行する債券はやはり安心感が高いです。

商品性に加え、企業の知名度やブランド力、それぞれのお客様の印象や好みも加味されて選ばれていますので、ご自身にあった債券を選んでみられると良いかと思います。

単に金利が高い債券が良いというわけではなく、また、利回りが高いからいいというわけでもなく、お客様の投資目的や志向よっても、債券の投資戦略はいろいろあるということになります。

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