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NEWS RELEASEニュースリリース

◇ペレグリン 社長のコラム◇
第80回【債券投資における利息の仕組み~発行体編~】

COLUMN
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第80回 
債券投資における利息の仕組み~発行体編~

では最後に、「発行体」についてみてみましょう。
債券を発行する国や企業の懐事情はさまざまです。発行体について確認すべきは、その企業の懐事情、つまり財務状況です。投資した私たちにとっては、貸したお金がきちんと戻ってくるかどうかが最も重要ですよね。つまり、発行体の返済能力を見極める必要があります。

とは言っても、債券を発行する企業は比較的小さな企業から、大きなビルをたくさん持っているような大企業までさまざまです。外から見ただけではわからない部分も多いでしょう。そこで役立つのが、「格付け」です。

債券、もしくはその発行体の返済能力の詳細を調べるのは、現実的には難しいです。しかし債券は、外部の機関がその財務状況や返済能力の信用度について調査をして、格付けという形で分かりやすく公表してくれています。
格付けは、民間の専門の調査会社が、債券の信用力や元利金の支払い能力を分析して、記号でランク付けしたものです。あくまでも第三者による意見ですが、債券の信用リスクを知る上で重要な参考情報です。

格付けは、アルファベットのAやBといった表記で表されており、Aの数が多いほど信用力が高いとされます。その最上位、Aが3つ並んでいるものをAAA(トリプルA)と呼び、最も信用力が高く万が一のリスクは低いとされています。
以下、AA(ダブルA)、A(シングルA)と続き、その下がBBB(トリプルB)、アルファベットに+や-が付く場合もありますが、一般的にはBBBまでを投資適格と読んでいます。

【格付けの参考例と基準のイメージ】

このボーダーラインは非常に重要で、機関投資家や年金資金を運用する法人など、運用の規律を重視する運用機関には、投資適格以上の格付の債券にしか投資ができないといった独自のルールを設けているところもあります。

これに対してBB以下は、投資不適格債と呼ばれています。もしかしたら元利金が戻ってこない、もしくは支払われないリスクが相応にあるとされている債券、または発行体と判断されます。
しかし、投資不適格だからといって必ずしも投資をしてはいけないという意味ではありません。
万が一の可能性はそれなりにあったとしても、それに見合う高い金利がつけられていることも多いですから、中にはこういった投資不適格債を複数持つことで分散投資し、個別の信用リスクを減らした上で、高い金利、高いリターンを得ていこうとする投資の考え方もあります。
このような投資不適格債は一般的にハイイールド債と呼ばれております。

みなさまが個別の債券を見る際は、ぜひ格付けを参考にしてみてください。

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ということで、債券運用でのリターンとなる「利息」を決める、4つの重要な要素についてお話ししてきました。最後にまとめると、
1、債券の金利は、ベースとなる金利水準をもとに決められている
2、国や通貨ごとに、その金利水準は変わってくる
3、満期が長ければ長いほど、一般的には金利水準も上がっていく
4、各債券の発行体の信用力も、大きな影響を及ぼす
といったところでしょうか。

この4つの要素をもとに、ある程度適正な金利水準が掴めれば、資産運用におけるリスクの把握にもつながり、追加のリスクを負って高いリターンを求めるのか、適正なリスクの範囲である程度のリターンを期待するのか、等の判断材料にすることができます。

ぜひ、みなさまの資産運用の引き出しの1つに、今回の要素を加えていただければと思います。

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この記事を書いた人
執筆者
ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表山口 聰
資産運用の相談には、医師や弁護士のような専門家が何故いないのかという疑問から、米国証券アナリスト(CFA)と双璧を成す国際ライセンスである国際公認投資アナリスト資格(CIIA)を2011年に取得し、
その後、英国とスイスの大手金融機関にて富裕層の資産管理を担当した経験とノウハウを活かし、
日本でも資産運用の専門家に相談できる金融機関を確立するためにペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社を設立。
日々、後進の育成と情報発信に取り組む傍ら、専門家に相談したいというお問い合わせに対応しております。
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