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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム㉔】
投資信託の運用報酬は高い/公正/安い?(第二回)

COLUMN
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資産形成・豆知識24.
(資産運用をこれから始める時に知っておくべきこと)

投資信託の運用報酬は高い/公正/安い?(第二回)

前回のコラムでは、投資先次第では、「アクティブ運用」が「パッシブ運用」よりも、良い場合があることを述べましたが、どのような場合かをアジア株式を例に解説します。

アジア株式へ投資する場合のベンチマーク・インデックスの一つとして、「MSCI AC ファーイースト(日本除く)」(MSCI社が日本以外のアジア株式市場の動きを反映する指数として算出したもの。)があります。この指数は、アジア9カ国(中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ)に上場する約540銘柄の株式から算出されています。

アクティブ運用は、この銘柄全部に投資するのではなく、株価の上昇が期待できる数十銘柄に投資します。

下記は、あるアジア株式アクティブ運用投資信託(38銘柄に投資)の運用成績です。

このように投資先によっては、ベンチマークを大幅に上回る投資結果が得られることがあります。

新興国やアジア地域は、成熟度が高くない企業が多いために、運用能力(調査・分析能力)が高い「アクティブ運用」であれば、「パッシブ運用」の成績を上回る可能性が出てきます。

これに対し、先進国の場合は、企業の成熟度が高いため、「テーマ」(人工知能、「5G」、インターネット、バイオ等)、「バリュー(割安株)スタイル」や「グロース(成長)スタイル」(明らかにベンチマークとは異なる特性)を設定した運用が「アクティブ運用」選択のケースとして多いように思われます。

「パッシブ運用」と「アクティブ運用」を組み合わせ、自分好みのポートフォリオを作るのも楽しいかと思います。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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