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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.105】
リスク量は変化します。適宜、リスク量を確認しましょう。

COLUMN
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資産形成・豆知識105.

リスク量は変化します。適宜、リスク量を確認しましょう。

2021年3月末に個人金融資産を運用するファミリーオフィス「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」の巨額損失が明らかになり、金融市場は一時的に混乱しました。

純資産は100億ドルを超えていたとみられていますが、この資産に加え、さらに資金の借り入れや金融デリバティブ等を駆使し、純資産の8倍程度の金融取引をしていたと見られています。

このような取引では、デリバティブ取引等の取引相手となっている証券会社は、投資金融商品の価格が下落した時、損失回避のために担保の有価証券を売却し資金を回収します。今回のケースでは、株価下落に伴い、証券会社が担保の株式を大口売却したために株式市場の下落を加速させたと見られています。

「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」と取引があった証券会社の中には、大きな損失を被った証券会社もありました。

これはプロの投資家間だけの話ではありません。

ネット環境の高度化、金融技術の発達、IT技術の発達等により、一般投資家が取れるリスクは一部の取引でプロ投資家並に増大しているように思われます。

これは、金融取引の投機性を高める要因になります。

金融取引の投機性が高まると、一定水準以上の株価変動が起きた場合、株価変動幅を加速させることがあります(金融市場の価格変動リスクが高まることがあります。)。

金融市場の価格変動リスクが高まると、自分のリスク量も大きくなります(損益変動額が大きくなります。)。

現在のリスク量が適正範囲内にあるのか、適宜、確認し続けることが重要です。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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