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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.118】
投資、投機、ギャンブル、違いは何か?

COLUMN
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資産形成・豆知識118.

投資、投機、ギャンブル、違いは何か?

資産を増やす方法はいろいろありますが、労働や犯罪を除くと、投資、投機、ギャンブルのいずれかであるように思います(相続は、自分の意思と無関係のため除外します。)。

とはいえ、投資、投機、ギャンブルの違いを明確に意識している人は多くないと思います。

では、これらの違いは何でしょうか?
日本語で字面を見ても違いはわかりにくいのですが、語源を探ると少しは違いがイメージできるように思います。

「投資」は英語でinvestです。
ラテン語のin-(中に)+vestio(着せる)→vestis(法服)→wes-(服を着せる)が語源だそうです。vest(ベスト)と同じ語源です。

イメージとしては、お金(資産)を懐に入れ大切に扱うといったところでしょうか。

「お金を守りながら育てる」というイメージかもしれません。

「投機」は英語でspeculationです。

「物見やぐら(specula)から遠くを観察すること(-ion)」がこの単語のコアの語源だそうです。
イメージとしては、「今後起こりそうなこと、あるいは、起きていそうなことを推測する」ということでしょうか。
「(曖昧であるが)今後起こりそうなチャンスをとらえ賭ける」というイメージかもしれません。

ギャンブル(ギャンブリング)の語源はゲーム(game)です。

これがgamble, gamblingになったそうです。
つまり、ギャンブルはゲームです。

では、「投機」と「ギャンブル」の違いは何でしょうか?

「投機」は、市場(しじょう)に存在するリスクが賭けの対象です。
市場に存在しているリスクを引き受け、賭けることになります。

「ギャンブル」は、市場に無い人為的に作られたリスクが賭けの対象です。
(例えば、ポーカーや競馬は人為的にルールを定め賭けの対象を作ることでリスクが発生します。)

資産運用では、「投資」、「投機」、「ギャンブル」のバランスを管理することが重要です。

「投機」、「ギャンブル」の割合が高ければ、保有資産の時価のブレは大きくなる可能性があります。

自分の運用目的に合っているのかバランスを随時チェックすることが必要です。

なお、「ギャンブル」は継続的に行うと原則負けます。勝ち逃げが鉄則です。
(例えば、カジノは通常、51対49で胴元が勝つように運営されています。プレイヤー全体では、長期的に必ず負けます。)

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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