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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.181】
「平和の配当」と「緊張の代償」

COLUMN
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資産形成・豆知識181.

「平和の配当」と「緊張の代償」

1990年以降、「平和の配当」の時代と言われることがあります。

軍縮やソ連崩壊が相対的な世界平和をもたらし、世界経済が繁栄したとの意味です。

軍縮やソ連崩壊で下記のような変化が起きたと考えられています。
1.軍備や宇宙開発競争に費やされていた資金が経済に振り向けられた

2.兵器開発や宇宙開発で培われた技術が民間に移転された
(インターネットやGPS(全地球測位システム)等が代表的技術といわれています)

3.従来であれば、軍事や宇宙開発に従事していた優秀な人材が民間に移った
(金融工学の急速な発達に寄与したとの見方があります。)

つまり、冷戦終了を機に、より多くの資金、技術、人材が経済に振り向けられ、世界経済は繁栄したとの考えです。

しかし、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻したことにより、「平和の配当」の時代は終わりを迎えたのかもしれません。

これからは、「緊張の代償」を払う時代になるのかもしれません。

新聞の報道では、NATOは兵力を大幅に増やすようです。
防衛費の増額は、経済活動への政府支出の減少や政府債務を増やすことになるかもしれません。

また、資金の凍結や輸出入の制限・禁止等の経済制裁は金融システムに大きな影響(変化)を与えるかもしれません。

資産形成を考える際には、このような要素を勘案する必要があるように思います。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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