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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム⑮】
株式ベンチマークは、何を選べば良いのか?

COLUMN
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資産形成・豆知識15.

株式ベンチマークは、何を選べば良いのか?

株式のベンチマークは、多種・多様なものがありますので、それぞれのベンチマークを構成する銘柄群や特性・特徴を理解したうえで、ベンチマークを選ぶことが肝要です。

特色ある指数として、構成銘柄数を絞り込んだNYダウ(アメリカの代表的な30銘柄)やFTSE100(イギリスを代表する100銘柄)、特定上場市場に絞り込んだJASDAQ(東証のジャスダック市場)やTOPIX(東証1部)等があります。

これに対して、株式市場全体の動きを反映することを目的に作られたものもあります。代表的なものは、MSCI、S&P、Fitch等で、各社は、指数の構築方法を様々な角度から分析し、時価総額、流動性等の透明性の高い銘柄選択ルールで指数を作っています。これらの指数は、株式市場の動きをできるだけ忠実に反映するために大型株あるいは中型株に分類される銘柄で構成されています。

 

この中で、多くの機関投資家が運用目標の目安としている指数がMSCIです。MSCI世界株式は、全世界の上場株式約2,500銘柄で構成され、幅広く全世界に分散投資する場合に有効な指数の一つとして、世界株式投資信託のベンチマーク・インデックスに採用されている例が多くあります。

 

明確な投資戦略がないときには、このような全世界株式に分散投資している指数をベンチマークとするパッシブ運用投信を購入し、投資アイデアに自信があるときには、その戦略実行に適した投資信託(地域特化型、テーマ型、あるいは個別銘柄等)に一部スイッチすること等が考えられます。

ただし、ベンチマーク・インデックスがある投資信託であっても、テーマ型(特定のテーマに関連した銘柄を投資対象とするもの。「AI」や「バイオ」等)や運用スタイル型(バリュー運用やグロース運用等)等は、株式市場の標準的な指数との比較を示すためにベンチマーク・インデックス使用している場合があり、採用しているベンチマーク・インデックスと投資信託の価格連動性が、必ずしも高くない場合があることには注意が必要です。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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