◇ペレグリン 社長のコラム◇
第79回【債券投資における利息の仕組み~金利・通貨・期間編~】
第79回
債券投資における利息の仕組み~金利・通貨・期間編~
ではここからは、債券運用で得られるリターンの一つである「利息」について掘り下げていきましょう。
前回、この利息の額はあらかじめ利率として決められているとお話ししました。この、債券の利率を決めていく重要な4つの要素、「金利」、「通貨」、「期間」、「発行体」についてお話ししてまいります。
ではまず、「金利」です。利率というのは金利の水準を表していますが、その構造は2階建てになっています。例として、5%の利率が付いている債券を想像してください。この5%という数字は1階部分と2階部分に分解できます。
1階部分は、ベースとなる金利です。このベースとなる金利というのは、債券が発行される国の最も安全と考えられる債券、つまり国債の金利水準と言い換えてよいでしょう。
しかし、債券は国以外にも様々な企業などが発行していますが、その企業の返済能力は、本当に大丈夫でしょうか。もちろんしっかりと安定した企業もあれば、財務的に不安定な企業もあるかもしれません。
金利の2階部分は、債券の発行体が各自の信用力に応じて追加で支払う金利です。
つまり、債券の利率というのは、ベースとなる金利水準にその発行体の信用力に応じた金利が上乗せされてできているとお考えください。
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では次に、「通貨」についてお話しします。
ご存じのとおり、日本の銀行に円でお金を預けた時の現在の金利は低いです。これは日本の金利水準が低いからであり、つまり、円の金利が低いということです。
しかしながら、世界の様々な国やその通貨では金利の水準がそれぞれ異なっています。2024年10月時点での主な国の国債の金利水準を比較してみましょう。
ブルームバーグによると、日本が1%弱に対して、アメリカとイギリスは約4.2%、オーストラリアは4%台半ばぐらいで、ドイツは2.3%、ブラジルは新興国の代表格ですが、12%台半ばと非常に高い金利水準です。
債券を保有した場合、得られる金利の水準は通貨ごとによって異なります。つまり通貨が違えば、その国のベースとなる金利水準も違うということになります。
ということは、もし円建ての債券なのに3%や5%といった非常に高いリターンが得られる債券であった場合、ベースの金利に対して追加の金利水準が大きすぎるのではないかという判断もできるわけです。
ということで、各通貨の水準感を知っておくということはとても重要なことです。
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では続いて、「期間」の話をします。利率を決めるうえでは、期間も非常に重要な要素です。
一般的に債券は満期までの期間が長ければ長いほど、金利、つまり利率は高くなる傾向にあります。
例えば、ある人にお金を貸したとして、1年後に返すと言われた場合と、20年後に返すと言われた場合、印象はどうでしょうか?
1年後なら返ってくるかなという感じがしますが、さすがに10年、20年先となると、何が起こるわからないですし、不安になります。このように、期間が長くなると不安要素が加味されますので、それに応じて金利も上乗せをしないとつじつまが合わないという考え方です。
ですから、同じ発行体であっても期間が変わると金利の水準も変わってきます。先程お話ししたように、金利は2階建て構造になっていますので、基本的に長期になるほど上乗せ部分は大きくなります。
ただし、どれくらい上乗せされるのかは、発行する企業によって様々です。
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