元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.95】
希少性の罠
COLUMN
資産形成・豆知識95.
希少性の罠
希少な(少なくて珍しい)ものは、特別な価値を持つことがあります。
販売数量(供給)と買い手(需要)の関係が価格を決めます。
株式の場合は、新規公開株(IPO)がこの例に該当することがあります。
投資家は、新しいビジネス領域、新しい技術、類似会社が少ない、売り上げが伸びている、等の条件を満たす新規公開株に、強い興味を示すことがあります。
この時に検討しなければいけないのは、
・適正価格はいくらか?
・ビジネス・モデルの実現可能性は?
・市場規模の拡大スピードは?
・参入障壁は?(他社が容易に市場参入できると収益の確保が難しくなります)
等、いろいろなことを検討・評価しなければいけません。
このような株式の場合、期待が膨らみ易く、また、しぼみ易いため、価格が乱高下することがあります。(株価変動性が、非常に高くなります。)
特に、事業実績が乏しい企業は、この傾向が出やすくなります。
新しいビジネス領域、新しい技術を正しく評価できる人はいません。
過大なリスクを避けるためには、このような株式の全資産に対する保有額を管理する(過大な投資を行わない)ことが重要になります。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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