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資産形成・豆知識99．

日銀がユニクロ（ファーストリテイリング）の筆頭株主になる？

日銀は株式指数連動型上場投資信託（ETF）の買い入れを続けており、簿価で35兆円以上の株式を保有しています。

ETFを通じ様々な株式を保有していますが、ユニクロは保有比率が高い（発行済み株式数に対する保有比率）銘柄の一つです。

2021年3月24日のロイターは、「ニッセイ基礎研究所の井出真吾上席研究員によれば、ＴＯＰＩＸ型をもう６兆円購入すれば、会長兼社長の柳井正氏の保有比率２１．５８％を追い抜く。」という記事を配信しています。

6兆円というのは大きな金額ですが、昨年までの日銀の1年間のETF買入目標金額です。

2021年4月から買入目標金額は無くなっていますが、１～2年内に日銀がユニクロの筆頭株主になる可能性が高まっています。

しかし、ここからが、ややこしいところです。

日銀はETFの保有者ですが、購入した株式はETFの信託口が保有者になるため、株式の議決権は信託銀行になります。

実質的な保有者が日銀で、名目議決権者が信託銀行です。

さて、誰がユニクロのガバナンス（企業統治）を行うのでしょうか？

 

佐々木幸喜（IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。）
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