元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.116】
ミーム株はお好きですか?
COLUMN
資産形成・豆知識116.
ミーム株はお好きですか?
アメリカではミーム(meme)株が注目されているそうです。
ミーム(meme)株とは、インターネットで注目が集まり需給バランスが崩れ、急激な価格変動が起きた株を指す用語です。
ミームはインターネットスラング(インターネット上の俗語)であり、英語のgene(遺伝子)とギリシャ語のmimeme(模倣)を組み合わせた造語です。
「模倣によって人から人へと伝達して増殖する」という意味になります。
これが転じて、「インターネットがきっかけで爆発した情報・流行」をミームと呼ぶようになりました。
インターネットやSNS(ソーシャルネットワーク)等で個人の情報発信が容易になり、利用者が爆発的に増えたことから生まれた現象です。
「SNSの普及」と「1ドルから株式投資が可能」になったことが、ミーム株発生に大きく寄与していると思われます。
ミーム株の特色は投機性が高いことです。
多くの人が買いそうだったら「買い」、売りそうだったら「売る」、それだけです。
企業業績、成長性等の情報は不要です。
しかし、ミーム株取引は危険性をはらんでいます。
ミーム株は投資ではなく投機(ギャンブル)であるため、株価が激しく乱高下します。
大きく儲かる可能性もありますが、大きな損失を被ることもあります。
また、SNSの情報発信は「相場操縦」、「風説の流布」等(注)の疑いを持たれかねない行為になります。(注)10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金です。また、不公正取引行為によって得た財産は没収されます。
SNSは便利ですが、使い方を誤ると犯罪になります。
法律、常識、倫理等を踏まえてSNSを利用することが重要です。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)