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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.144】
社会保障の自助・共助・公助とは?

COLUMN
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資産形成・豆知識144.

社会保障の自助・共助・公助とは?

「自助・共助・公助」の概念は災害リスクをもとに考えられてきたようです。

災害時の心構えとして、下記の行動がとられます。
公助:避難所の用意や非常食の常備等
共助:避難時及び避難所での助け合い
自助:防災グッズの準備や避難訓練など

最近の災害報道の例では、「自分の命を守る行動をしてください」というアナウンスがされています。

このような災害報道は公助であり、「自分の命を守る行動」は自助になると思います。

では「社会保障(公的年金や健康保険など)」の場合はどうでしょうか?

社会保障は「共助(互助)」の考えに基づいています。
公的年金は賦課方式(現役世代の年金掛金を年金給付に充当する方式)であり、
健康保険は国民皆保険(国民全員の保険料で医療費の一部を賄っています)です。

そして、社会保障における「公助」は、節税メリットがある(資産形成を促進する)イデコ(個人型確定拠出年金)やニーサ(少額投資非課税制度)、そして、医療費控除であると思います。

すると、「自助による資産形成」の本質は、「社会保障(公助)の縮小(年金給付の減額や医療費の自己負担の上昇)が見込まれることから、社会保障の縮小で将来の生活に不足があると考えるならば、「自助」で備える」、ということのように思えます。

このようなことから、社会保障の「自助」の前に、下記をチェックすることが必要であると思います。
1.「共助」で見込まれる内容の把握(年金給付見込額と健康保険で得られるメリット等)
2.将来生活に必要な資金・保険と「共助」で見込まれる内容の差

この2つを考え、将来生活に不足が見込まれるのであれば、「公助」等を利用した「自助の資産形成」などが必要になります。

重要なことは、上記1,2を考え、必要と見込まれる資産形成額等(目標)を考えることです。

目標が不明であると、次のステップの「自助」の方向性を定めることが難しくなります。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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