NEWS RELEASEニュースリリース

元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.175】
つみたてNISAで長期投資を実現するのに必要なこととは?

COLUMN
コラム175

資産形成・豆知識175.

つみたてNISAで長期投資を実現するのに必要なこととは?

「つみたてNISA」は、年間投資額上限を40万円として最大20年間、「つみたてNISA」対象となっている投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益が非課税となる制度です(非課税投資枠は20年間で最大800万円)。

「つみたてNISA」は、非課税のメリットが大きく、長期の資産形成に資する制度であると思います。

しかし、長期の資産形成を考えるのであれば、下記点に留意すべきと思います。

1.長期投資における時間分散
つみたてNISAは、毎年40万円を上限に投資できますので、この点では時間分散になります。

各年に投資した投資信託が20年後に全て上昇するのであれば、大きな節税メリットを得られます。

しかし、投信信託の価格は変動しているため、割高な価格で投資をすることになる年もあります。
割高な価格で購入した年は20年後であっても売却益が出ないかもしれません。

その際には、非課税のメリットが受けられなくとも、「時間分散」であったと考えることが必要かもしれません。

2.非課税終了後の投資の継続
つみたてNISAは、非課税措置(20年後あるいは途中売却時まで)が終わると特定口座あるいは一般口座(課税口座)に移されます。

資産形成のためには、特定口座あるいは一般口座に移行後も投資を継続することが望ましいと思います。

つみたてNISAで売却益を重視すると、資産形成が思うように進まない場合があります。

例えば、毎年のつみたてNISAを途中売却し、その売却金額をその年のつみたてNISAに充てるならば、総資産は800万円(毎年上限40万円の投資を20年行った場合)を下回る場合があります。

「非課税メリット」と「長期の資産形成」のどちらを重視するかによって投資手法は変わります。

とはいえ、投資期間が長い若年層は、「長期の資産形成」を目指してみてはいかがでしょうか?

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

お問い合わせ

ニュース一覧に戻る