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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム⑫】
値上がり益と配当、どちらを重視すべきか?
第三回

COLUMN
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資産形成・豆知識12.

値上がり益と配当、どちらを重視すべきか?第三回

運用目標、目標収益率というと、堅苦しく感じますが、要するに
・自分は何のために資産運用しようとしているのか
・その資産形成にあたり、年間の収益率目標をどの水準に置くのか
ということです。

資産保有状況によって投資スタンスは異なりますが、ここでは、保有資産が多くなく、これから資産形成をする場合について解説します。

 

●教育資金を貯えることを運用目標とする場合
子供の成長に応じ必要となる資産であり、できるだけ堅実に貯えることが必要な資産です。大学進学の学費を蓄えることが主となりますので、子供の誕生とともに、すぐ準備を始められる方もいると思います。安全性重視の運用が望まれますが、子供が大学生になるまでのインフレ(物価上昇)に備えることも必要です。学資保険は、万が一の場合()に保険料の支払いが免除されますが、満期で支払われる保険金は掛金支払い総額の+4~5%(2020年1月現在)です。15~18年後の物価推計は困難ですが、もしかすると+4~5%では十分ではない可能性があります。インフレ対応の資産を投資対象に加えることが必要です。年率2%程度のンフレを想定する場合には、年率3~4%程度の収益を目指した金融商品と学資保険を組み合わせた運用等が考えられます。例えば、J-リート(不動産投資信託)やバランス型投信と学資保険をバランスよく組み合わせる運用であれば、価格変動性(リスク)を抑制しつつ、ある程度インフレに対処できる可能性があります。
(注)男性の50歳までの累計死亡率は約3%です。(平成30年簡易生命表)

●老後資産を貯えることを運用目標とする場合
保有資産の規模によって収益目標は異なりますが、老後資産であることを考慮すると、過大なリスクは負えない資産です。分散投資が基本となり、年齢及び保有資産額に応じ、投資する株式や外貨建て資産の割合を決めることになります。株式100%、あるいは、外貨建て資産100%ですと、リスクが過大で偏りが大きすぎますので、大勝ちする可能性があるものの、大負けする可能性もあるため、運用方法としては適合性に疑問がつきます。年齢に関わらず保有資産額が少ない場合は、株式等のリスク資産への投資比率を高める必要があり、また、年齢に関わらず保有資産額が多いのであれば、株式等のリスク資産への投資比率は低くても問題ないと考えられます。

 

保有資産額が多いにもかかわらず株式投資の比率を高くしたい方もおられるでしょうが、必要と思われる資産額以上の資産形成をするために、過度のリスクを取る必要性はあるのか考えてみてはいかがでしょうか?

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)https://peregrine.co.jp/contact/
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