NEWS RELEASEニュースリリース

元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.117】
バブル?

COLUMN
22227905_s

資産形成・豆知識117.

バブル?

歴史上、多くのバブルが発生し崩壊しています。
代表的なものとして下記の事例があります。

1.チューリップ・バブル
トルコからヨーロッパに持ち込まれたチューリップの球根が人気化し、法外な金額で取引された後、チューリップ市場が暴落により崩壊。

2.南海バブル
南海会社は、1711年に創設された合資(≒株式)の貿易会社です。国の債務(公債)を引き受けるかわり、国が独占していたビジネスに参入することができました。南海会社の株式は人気化したものの、(泡沫)会社が乱立し、このなかには実態のない奇妙な会社や、詐欺目的の会社も多数ありました。そのため、泡沫会社を裁く泡沫法ができ、それを契機に泡沫会社の株は暴落しました。しかし、同時に、人々は非常に信用の高かった南海会社の株を担保に借入れを行い泡沫会社の株を買っていました。このため、泡沫会社の株が下がってしまうと、損失を埋めるため南海会社の株を売らざるを得なくなりました。このような連鎖が起き、売りたい人が多く、買いたい人が少ない状態になって、南海株も暴落しました。

このように、新しいもの、新しい産業や新しい技術が登場し、それらの可能性が過大に評価され、新規事業に引き付けられる資金が過剰になり、投機性が高まった時にバブルは発生しやすくなります。

今の状況は、「新しいもの、新しい産業や新しい技術が登場」に該当します。

しかし、「それらの可能性が過大に評価され、新規事業に引き付けられる資金が過剰になり、投機性が高まった時」に該当するのかは誰にもわかりません。

それゆえに、「バブルはバブルが崩壊した時にバブルであったことがわかる」、つまり、事後的にしかわからない、ということになります。

経験則では、「新しいもの、新しい産業や新しい技術」に惹きつけられ新規の参加者が急増し、経験豊かな参加者が撤退した時にリスクが高まるように思われます。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

お問い合わせ

ニュース一覧に戻る