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◇ペレグリン 社長のコラム◇
第19回【なぜ株価は変動するのか?】

COLUMN
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第19回
なぜ株価は変動するのか?

突然ですが、「アノマリー」という言葉を聞いたことはありますか?
株式投資をされている方なら、ご存じの方も多いかもしれません。

簡単に言うと、株式市場において、「株式市場がなぜか前もって決められたような動きをする規則性」のことです。
1年の間で、上がりやすい月、下がりやすい月、もしくはシーズンがあり、明確な根拠はないですが不思議とそういう傾向があると一般的に思われています。

今回から数回にわたって、「アノマリー」についてお話ししていきます。

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アノマリーについてお話しする前に、市場の理論には、「効率的市場仮説」というものがあります。
「効率的市場仮説」というのは、「業績や経済指標などの株価を動かす要因は、直ちに現時点の株式市場には織り込まれており、過剰なリターンを得ることはできず、株価の予測は不可能である」という学説のことを言います。
つまり、今の株価はすべての情報を反映して正しいとする考え方です。

しかし、実際には、情報をすべて織り込んで、すべての投資家が同じ判断をすることはないので、完全に正しいとする考えは一般的には支持されていません。

それでも理屈では説明できないような動きや、経験則的な動きが傾向として現れることがあります。
このように、どうしてそういう動きをするのかが解明されていない、または明確に説明ができない、根拠がない、しかし現実には、なぜか毎回同じような動きをみせることがある現象を「アノマリー」と呼んでいます。

では、そもそも「株価」とは何を根拠にうごいているのでしょうか。

株価というのは、「買い手と売り手がオークション式で価格が合致すれば売買が成立する」というものです。ですから当然買い手が多ければ株価は上がりやすくなりますね。
より高い値段で買ってもいいよ、という人が買いたい値段を上げていけば株価は上がります。
よくある誤解ですが、株価が買われているから上がる、売られているから下がる、ではなくて、「買いたい人と売りたい人の人数の差において、どちらが大きいのか」、もしくは、「高くても買いたい人がたくさんいるのか、逆に安くても売りたい人が多くなっているのか」、このバランスで株価が変動するわけです。

「アノマリー」で言えば、買いたい人が自然発生的に多くなる時期ということになりますが、具体的には多少値段が上がっていく中でも買っても良いという方が増えやすい時期、ということですね。

裏を返せば、買いたい人が多くなりやすい時に株価が上がりやすいという現象が起きると考えられます。

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