◇ペレグリン 社長のコラム◇
第18回【2024年の為替動向】
第18回
2024年の為替動向
最近ニュースでは、為替介入という言葉をよく聞きます。
前回、2022年の為替介入時には、150円台に入ったところで1回介入がありましたが、今年の年始に150円台に入った時は為替介入がなかったので、投資家からするとこのラインは日本として許容できる円安水準なのだと受け止められた可能性はあります。
その上は節目という節目がない、という認識になりますね。
ということは、何らかの仕掛け的な動きで急速に円安方向に動く可能性はありますが、政府としては為替の水準よりも変動の速さと大きさを重視しているので、急ピッチに円安が進めば介入が視野に入る可能性はあるでしょう。
今年は、実際に介入はしませんでしたが、介入する一つ手前の警告は行いました。
次も、いきなり介入ではなく、まずは警告を発して手順を踏みながらアナウンスを行う。そしてあまりにも急激な場合はどこかで介入してくる可能性はあると思いますが、投資家もそれを見越して介入限度水準の手前まで攻めるような動きで止めてまた戻ってくる、このようなことが繰り返されるのではないかなと想像します。
FXをされている方は、短期的で大きな動きが起こり、おもしろい展開になる可能性があるということですね。まさに、投資家同士の読み合いになりそうです。
ここまで数回にわたって、為替の見方や今年の動きについてお話しました。
為替の見方については、見る角度が変われば考え方も見方も変わり、様々な見通しが立てられますので、その中のひとつの参考となれば幸いです。
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