◇ペレグリン 社長のコラム◇
第22回【年間のアノマリーと投資の格言】
第22回
年間のアノマリーと投資の格言
前回は、米国大統領選挙に関するアノマリーについてお話ししました。
年間を通しても、上がりやすい時期・下がりやすい時期といわれる傾向があります。
投資の「格言」としてご存じの方も多いかもしれませんが、あくまでも、言い伝えのようなものですから、参考程度に読んでいただけたらと思います。
年初からいきますと、「節分天井・彼岸底」という言葉があります。
節分の頃(2月上旬)に高値をつけて、彼岸の頃(3月中旬)に安値をつけるというものです。
年初から新年のお祝いムードで相場が上昇し、その後、3月に入ると決算等のイベントを控えて調整局面となり、次第に下落していく、と言われています。
続いて、こちらも有名なのが、「Sell in May」
これはイギリスの投資の格言で、日本語に訳して、「株は5月に売れ」「5月に売り逃げろ」などといわれることもあります。
5月が過ぎると夏の休暇もあって市場参加者が減少し、マーケット取引が閑散となりやすいため、ちょっとした動きでも相場が荒れやすいと考えられています。「夏枯れ相場」なんて言われたりもするくらいです。
また、この格言には続きがあり、「5月に売ったら9月に買い戻せ」と言われています。
夏枯れで閑散とした相場が秋口に安ければ、そこで買っておくと年末に向けて上がるかもしれない、そんな市場参加者の願望が言葉になっているようですね。
このように、アノマリーは、投資家全体の願望が投資行動に繋がって、トレンド、方向性という流れが生まれやすい、ということなのでしょう。多くの投資家が知る現象ですので、アノマリーを意識して動いた結果、その通りになりやすい、ともいえるかもしれません。
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数回にわたって、理論や根拠は明確には説明できないけれど不思議とそういう傾向が出る、「アノマリー」という現象についてお話しました。
もちろん、実際にその通りになるとは言えませんが、資産運用、特に株式市場の動きを見る上では知っておいて損はないのではないでしょうか。
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