◇ペレグリン 社長のコラム◇
第28回【低金利時代の債券投資】
第28回
低金利時代の債券投資
前回まで数回にわたって、債券投資のリスクや注意点にスポット当ててお話しをしてみました。
債券投資は一般的には安定的な投資という認識で、それ自体は間違いではないですが、最後にもう1点補足したいと思います。
金利が低い時期のあとに金利が上昇していく局面がくると、債券の価格は下がります。
債券運用では金利収入が得られますので、株式投資に比べるとあまり売買するイメージではないかもしれませんが、債券の選び方と金利リスクの取り方によっては株式のように値上がり益を大きく得られる可能性もあります。
しかし、もちろん逆もありまして、低金利の局面が長いと、変動リスクとリターンのバランスの点では必ずしも長期的に良いとは限りません。
少し難しい話にはなってしまいますが、リスクとリターンのバランスで言うと、債券だけで運用するポートフォリオは必ずしも効率が良いわけではありません。
もちろん運用目的に沿ったポートフォリオを組むことが一番大事なのですが、長期的に見た場合は、景気循環におけるパフォーマンスの違いも考慮して、株式などをうまく組み合わせたポートフォリオの方が、リスクとリターンのバランスは良くなる可能性が高い、ということは知っておいていただきたいと思います。
債券は安定的な資産ではありますが、やはりその特徴を生かして運用することが大切です。
債券投資に不利な時期もありますし、選び方を間違えると、損失や評価損がでてしまうこともあります。
やはり、それぞれの資産の特性を考慮して、うまく組み合わせていくポートフォリオを作ることが重要です。
そして自分の運用に必要なものをきちんとした知識をもとに選んでいく、これに尽きると思います。
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