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◇ペレグリン 社長のコラム◇
第40回【積立投資の注意点①】

COLUMN
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第40回 
積立投資の注意点①

積立投資といえば王道の投資方法でもあり、確実性が高くて失敗が少なく、よい運用方法と一般的に言われています。
そんな積立投資を行う際には、どんなことに気を付ける必要があるでしょうか。
ネット上でも、「失敗例」「気を付けること」などの言葉が、検索ワードとしてあがってくることが多くあります。

まず、一般的な説明にはなってしまいますが、いわゆる積立投資は、価格が上がろうが下がろうが機械的、そして定期的に買いつけていくので、感情が入らないためにタイミングの判断をしなくてもよい方法です。その意味で、判断の失敗がないというのがメリットです。

また、株価など購入している商品の価格が下がった時でも、毎回同じ金額の買いつけを行うので、下がっている時には数量がたくさん買えることになります。

しかし、積立投資自体は、決して運用をうまくできる方法ではないので、積立て投資をしさえすればよい、という誤解があるように感じています。

どういうことかというと、積立投資は、「長い目で見て運用を積み立てていくことができるので、着実に貯まっていきます」、という方法であって、必ずしも積立投資をしたからパフォーマンス自体が良くなるわけではない、ということです。
あくまでも、「投資資産や買い付けている商品の価格が上昇していくことが、パフォーマンスにつながる」、ということです。

具体的な例を見ていきましょう。
過去30年の株式市場は、全体的にみれば上昇傾向でしたので、仮に30年前から積み立てていればこれだけ増えていました、という試算が、ネット上ではさかんに強調されています。

しかしこれはあくまでも結果論です。
例えば今後10年間、積立投資を行うとします。前半の5年間は順調に上がっていったとすると、投資資産の評価額も増加しているでしょう。
ですが、もし後半の5年間で、リーマンショックのような大きな下落局面があり、マーケットの低迷が続いたとすれば、おそらく増加した資産額も減少し、場合によっては結果的にマイナスになる可能性もあります。

つまり、出口のタイミングも重要ということになります。長く積立投資をしていても、最終的に売却するタイミングを間違えると、必ずしもうまくいくわけではありません。

下がったから投資をやめてしまうのは良くないですし、そう考えると、やはり積立投資自体はうまく運用ができる方法ではなく、ひとつの運用手段であると言えます。

 

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