NEWS RELEASEニュースリリース

元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム㉘】
ポートフォリオ運用(資産配分)が有効なケースとは?

COLUMN
3229179_s

資産形成・豆知識28.
(資産運用をこれから始める時に知っておくべきこと)

ポートフォリオ運用(資産配分)が有効なケースとは?

最近は、長期運用で資産分散、ポートフォリオ運用を推奨する方が増えてきました。

金融庁は、イデコ(iDeCo:個人型確定拠出年金)でのバランス型(資産分散投資)運用を推奨していますし、運用関連の書籍の中には、積立金管理運用独立法人(公的年金を運用している。)のポートフォリオを資産配分の参考にすることを提言しているものもあります。

ところで、個人投資家にポートフォリオ運用は実行可能なのでしょうか?

運用手法によって、可能な場合と不可能な場合があります。タイプによって可否が分けられます。

(ポートフォリオ運用が可能な人)
投資信託を中心に投資している人。

(ポートフォリオ運用が不可能な人)
個別銘柄を中心に投資している人。

なぜこのような違いが発生するのでしょうか?
その理由は、ポートフォリオ運用には、下記の特徴(性質)があるためです。
①資産構成割合を決める(投資する資産(国内外株式、国内外債券、国内外リート)の投資比率を決める。
➁投資先資産の価格変動で資産構成割合が変化した場合には、資産構成割合を当初の割合に戻す(リバランスといいます。相対的に割合が上昇した資産を売却し、割合が低下した資産を購入します。)。

このため、投資信託を中心に投資している人(=ポートフォリオ運用が可能な人)は容易に資産構成割を元に戻すことが可能です(投資信託は、少額でも売買可能。)。

しかし、個別銘柄を中心に投資している人(=ポートフォリオ運用が不可能な人)は、個別銘柄の売買が必要になるため、非常にハードルが高くなります。特に、債券で個別銘柄に投資している人はリバランスが難しくなります。リーズナブルな価格で債券を売買するためには、ある程度まとまった金額が必要になりますし、少額仕組み債券の途中売却は著しく不利な価格になります。

また、個別株式の売買によるリバランスでは、銘柄の選定や、単元株による金額の制約を受けることになります。

すなわち、「ポートフォリオ運用(=投信を中心に運用)」にするのか、「個別銘柄を中心に運用」をするのかの選択になるかと思います。

ポートフォリオ運用は魅力的ですが、個別銘柄を中心に投資したい人は、ポートフォリオ運用をあまり意識する必要がないように思います。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
https://peregrine.co.jp/contact/

ニュース一覧に戻る