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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム㊴】
自分年金を考える

COLUMN
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資産形成・豆知識39.
(資産運用をこれから始める時に知っておくべきこと)

自分年金を考える

公的年金だけでゆとりある老後が難しい、との考えから「自分年金が欲しい」と考えている方もおいでかと思います。
どのような方法がありうるのか、そして、どのようなメリットとデメリットがあるのか見てみましょう。

●賃貸経営による家賃収入
(メリット)
・必要経費を計上できる(節税できる)
・相続時の課税評価額を引き下げることができる
(デメリット)
・空室の発生、賃料未収や経年劣化で賃料収入が減少する可能性がある

●債券の利息収入
(メリット)
・高格付け債券であれば安全性が高く、安定的な利息が期待できる
(デメリット)
・低金利のため十分な利息が得られない
・債券の満期年限は、通常5~10年と短いため、償還後に新たな債券購入が必要になる。
(なお、新規に購入する債券の金利が過去の債券金利と同程度になるとは限らない。)

●株式の配当収入
(メリット)
・債券利息に比べ、相対的に配当利回りは高い
(デメリット)
・企業業績の悪化や経営破綻により、減配あるいは投資元本が毀損する可能性がある

●リート(不動産投資信託)の分配金収入
(メリット)
・債券利息や株式配当利回りに比べ、相対的に分配金利回りは高い
・事業構造が株式よりも単純で分かりやすい(保有施設を貸し出し、賃料を得る仕組み)
(デメリット)
・投資法人の業績悪化や経営破綻により、減配あるいは投資元本が毀損する可能性がある

●毎月分配型投資信託の分配金収入
(メリット)
・定期的に一定の分配金が得られる
(デメリット)
・タコ足分配(投信収益を上回る金額)の場合、運用効率が悪く、また、投信元本が減少する
・投信償還後に、新たな投信を購入しなければいけない。
なお、新規購入投信の分配金利回りが過去の投信の分配金利回りと同程度とは限らない。

●外貨建て変額年金による有期年金
(メリット)
・高金利通貨で運用するため外貨建て満期金が多くなる
(デメリット)
・契約時よりも満期時の為替レートが円高の場合、円貨の満期金は支払額より少なくなる場合がある
・年金の受け取り期間が5~10年であるため、老後人生より短い可能性がある。

それぞれのメリットとデメリットを理解し、複数の方法を組み合わせて自分年金を作るのが良いかと思います。
とはいえ、資産額が限られており、複数を組み合わせることは困難な場合もあります。

そのような場合には、老後人生を穏やかに過ごすためにも、できるだけ安全性が高い方法を選択するのが望ましいと思います。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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