NEWS RELEASEニュースリリース

元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム㊶】
資産運用を始めるタイミングについて

COLUMN
2061916_s

資産形成・豆知識41.

資産運用を始めるタイミングについて

「いつかは資産運用を始めたいけど、キッカケがつかめない」、
「十分なお金がないので、お金がたまったら開始しよう」、
「勉強してから始めよう」、等
資産運用を始めるに至らない理由は、いろいろあるかと思います。

しかし、資産運用の目的を「将来のための資産形成」と考えるのであれば、できるだけ早く始めるべきと思います。

資産形成を成功させる要点は下記の通りです。
⑴価格上昇が見込まれる金融商品に投資する
⑵投資対象とする資産(株、債券、不動産、ゴールド、石油等)を多くし、投資機会を増やす
⑶時間を味方につける
 ・コツコツ長期で積立てる
 ・複利のメリットを利用する
 ・早く投資を開始する(投資期間を長くする)ことで、投資機会を増やす
⑷節税メリットが得られる制度を利用する

この中で、「価格上昇が見込まれる金融商品に投資する」、「投資対象とする資産を多くし、投資機会を増やす」のは、万人向けではありません。
相応の知識、能力、経験等が必要となるため、これにこだわりすぎるべきではないと思います。

それに対し、「時間を味方につける」、「節税メリットが得られる制度を利用する」は、能力や経験の有無にかかわらず、全ての人が利用可能です。

例えば、企業年金のない会社員であれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)により上記の2つを同時に利用することができます。
月2.3万円を38年間 iDeCoで積み立てれば、2.3万円×12か月×38年=1,049万円になります(企業年金のない会社員のiDeCo掛金上限は月2.3万円)。

この積立金は所得控除(所得から掛金を引いた金額が課税所得になります)となりますので、節税率を20%とすると、38年間では、1,049万円×20%=210万円を節税できることになります。
(所得税10%、住民税10%を控除と仮定し計算しています。)

 

iDeCoを使わない積立貯金(利回り0%)と比較すると、
実質839万円(=1,049万円-210万円)で1,049万円を積み立てたことになり、投資元本は25%(=1,049÷839=1.25)増えたと考えることもできます。
(国と自治体に支払わなければいけなかった税金210万円が、個人資産として積み立てられたことになります。ただし、iDeCoで選んだファンドに評価損益が発生します。)

早く始めて、長く積み立てるほど、節税額は多くなります。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
https://peregrine.co.jp/contact

ニュース一覧に戻る