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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム㊸】
資産形成時には投資タイミングにこだわらないことが大切

COLUMN
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資産形成・豆知識43.

資産形成時には投資タイミングにこだわらないことが大切

(相対的に割安になっている金融商品に投資するのが望ましい)

 

金融商品購入後、すぐに価格が上昇すると非常にうれしいものです。

しかし、資産形成中であれば、定期的(毎月あるいは毎年)に長期間投資することになりますので、継続的価格上昇中での購入は高値買いになります。

資産形成中は安く買い、資産形成後に価格上昇するのが理想的ですが、個人投資家の思い通りに金融市場は動きません。買いのタイミングを探るあまり、時間の浪費となる場合や、投資機会の損失になることもあり得ます。

このようなことから、同じ銘柄やファンドを定期的に投資するのであれば、タイミングにこだわることなく機械的に投資したほうが良いように思われます。

同じ銘柄やファンドの定期購入は、買うタイミングを分散させることであり、時間分散の効果が得られます。安値で買うことにこだわると、現金が積みあがる可能性があり、投資機会の損失になります。

これに対し、同じ銘柄やファンドを定期的に購入しない方法として、投資対象資産の中から割安になっている商品を選ぶこともありえます。うまくいけば、運用成績や投資の満足度の向上につながります。

株、債券、不動産投資信託、ゴールド等複数の異なる特性を持つ金融商品群の中から、投資機会毎に相対的に割安になっている金融商品を選ぶことにすれば選択肢の幅は広がります。

もちろん、このような投資を行うのであれば、金融商品に関する知識、各金融商品の分析、金融商品の相対比較分析等、高度な専門知識が必要です。

しかし、個人でも「マルチ・アセット運用」という投資信託を購入することにより、専門家の知識のメリットを享受することができます。(ラップ口座もこの部類です。)

運用実績(運用担当者の能力や運用会社の分析力等を判断する上で重要)、投資対象資産、運用手法等を確認し、信頼できる投資信託であれば購入を検討してみてはいかがでしょうか。

個人は専門知識や分析力が十分ではない場合には「運」に頼った運用をしがちですが、運用の専門家の能力を利用し「運」に頼る割合を減らすことも大切であると思います。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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