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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.63】
「つみたてニーサ」で気を付けるべきこと

COLUMN
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資産形成・豆知識63.

「つみたてニーサ」で気を付けるべきこと

ニーサ(少額投資非課税制度)口座の開設が増えているとの記事は喜ばしい限りです。

非課税は、資産形成を効率的に行う上で、力強いサポートになります。

「つみたてニーサ」は、毎年40万円を上限に、ニーサ口座を開設した金融機関が用意している投資信託リストから投資信託を選び最長20年間積立できる制度です。最高800万円を積立てることができ、積立した投資信託売却時に売却益が出ても非課税(特定口座では売却益に対し20.315%課税されます。)になります。

しかし、別の言い方をすれば、「「つみたてニーサ」で積立てた投資信託売却時に、売却益がなければ節税メリットがない」ということです。

特に注意が必要なのは外貨建て資産です。
外貨建て資産は、為替の影響を大きく受けます。

1985年のプラザ合意前に240円台であったドル円が、合意後、大幅な円高になったことを記憶している方も多いかと思います。また、ブラジル・レアルやトルコ・リラの乱高下も記憶に新しいことです。

外国債券や外国株式の現地通貨ベースで価格が上昇していたとしても、売却時に為替が投資信託積立時の平均為替レートより大幅な円高になっている投信の売却価格は大きく減少します。

つまり、通貨ヘッジをしていない外国債券や外国株式の投資信託への投資は、為替の影響を受けるため、投信売却時に売却益が得られない(節税メリットが得られない)可能性が他の投資信託よりも大きくなる可能性があることを認識しておく必要があります。(なお、円安になったタイミングで中途売却した場合には、想定以上の売却益が得られる可能性もあります。)

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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