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NEWS RELEASEニュースリリース

元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.103】
投資は自己責任。リスク量は必ず点検しましょう。

COLUMN
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資産形成・豆知識103.

投資は自己責任。リスク量は必ず点検しましょう。

プロの投資家は一般投資家に比べ多くの知識・経験・情報等を持っていることから自己責任が徹底しており、一般投資家に比べ大きなリスクを取ることができます。

多くのプロの投資家は、レバレッジ(注1)、スワップ(注2)、デリバティブ(注3)等の金融技術を駆使し、また、ベンチャー投資等で、より大きな利益を目指し金融取引を行います。
(注1)資金の借り入れなどにより自己資金以上の取引をすること。
(注2)異なるモノを交換すること。(例)変動金利と固定金利の交換
(注3)金融派生商品。原資産をもとに作り出された商品。(例)仕組み債券

ところで、近年は、一般の投資家にもプロの投資家並の金融取引が可能な環境が整えられつつあります。

すなわち、一般投資家の取るリスクは上昇傾向なのかもしれません。

一般投資家のリスク量を引き上げる主な取引手法には下記のものが挙げられます。

(1)信用取引
 通常は自己資金範囲内で売買します。しかし、信用取引では証券会社等から資金や株を借りて金融商品の売買をすることにより自己資金以上の取引をすることができます。自己資金の2倍の取引をするということは、自己資金だけの取引に比べリスク量が2倍であることを意味します。例えば、購入した有価証券の価格が50%価格低下した場合、自己資金だけで投資した場合は資産が半分になります。しかし、自己資金の2倍の取引をした場合、資産はゼロになります(注4)
(注4)信用取引には、担保、返済期限、金利、空売り、追証等のルールがあります。ここでは簡略例の一つをあげています。

(2)CFD(差金決済)
通常は自己資金範囲内で売買します。しかし、CFDでは証拠金を証券会社に預け、売買損益を証拠金の範囲内で決済することができます。元本の売買を伴わないため、自己資金の数倍の取引(注5)ができます。例えば、10万円の証拠金を預けていれば100万円分の日経平均先物を購入することができます。しかし、日経平均先物の価格が10%下落した場合、証拠金の全てを失います。自己資金の数倍の取引ができますので、その倍率に応じリスク量は上がります。
(注5)CFDは、取引商品ごとにレバレッジが異なります。

(3)SPAC(特別買収目的会社)
一般投資家はSPACを通してベンチャー投資機会を得ることができます。しかし、通常は投資家がベンチャー企業(未公開企業)を選択するのに対し、SPACは買収する未公開企業が決まる前に投資家から資金を集めます。つまり、投資家はSPACに買収する未公開企業の選択権及び価格設定権を付与することになります。投資家は投資先及び買収価格についての情報を買収完了まで得ることができません。このような投資のリスクはかなり大きいと覚悟することが必要です。最悪は、もちろん投資金額がゼロになることです。

投資は自己責任です。

自分が取りうるリスク量(あるいは損失許容額)を検討し、自分が取っているリスク量が適正範囲内であるか適宜点検しましょう。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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