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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.108】
利用価値(価値創造)資産と交換価値資産

COLUMN
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資産形成・豆知識108.

利用価値(価値創造)資産と交換価値資産

資産は、「実物資産」と「金融資産」に分類することができます。

実物資産は、貴金属、不動産、森林、農地、絵画、等です。

金融資産は、紙幣、株式、債券、投資信託、等です。

ところが、デジタル化の進展により分類が難しくなっています。

例えば、デジタル・アート(注)や暗号資産(ビットコイン等)は、どう分類すべきなのでしょうか?
(注)デジタル・アートは、ブロックチェーン技術を用い、NFTNon-Fungible Token:代替不可能なトークン)として取引されています。

一般の絵画であれば実物資産ですが、電磁記録であるデジタル・アートは「実物」と考えることができるでしょうか?

暗号資産はデジタルであり、一部暗号資産は決済機能(交換機能)を持つものの、通貨ではありません。つまり、暗号資産は「実物資産」ではなく、また、「金融資産」でもありません(注)
(注税制上、日本では金融資産として取り扱われていません。

このようなときには、利用価値(価値創造)資産と交換価値資産に分類して考えてみてはいかがでしょうか?

利用価値資産は利用する(される)ことにより付加価値を生み出す資産です。

それに対し、交換価値資産は交換してくれる他者がいないと価値がゼロになります。
(一時的に価値がゼロになっても、交換してくれる人が現れれば、再び価値を持ちます。)

「実物資産」、「金融資産」、「利用価値(価値創造)資産」、「交換価値資産」という観点で保有資産のバランスを点検することが望ましいのかもしれません。

 

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)
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