元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.126】
上ぶれリスク、下ぶれリスク
COLUMN
資産形成・豆知識126.
上ぶれリスク、下ぶれリスク
「リスク」と聞くと、損失可能性ととらえがちです。
しかし、金融においては「上ぶれリスク」、「下ぶれリスク」というようにも使われます。
標準的に予想される範囲(想定される範囲)からのブレは、上昇であろうが下落であろうがリスクと考えます。
想定外のリスクによる損失を避ける、あるいは最小化することがリスク管理の要諦です。
つまり、ポートフォリオのリスク管理とはポートフォリオの価格変動を自分の想定範囲内(自分の許容リスク範囲内)にとどめるように管理することです。
想定に対し「上ぶれ」、「下ぶれ」が頻繁に起きるようであれば見直しが必要です。
前提条件、推計、相場環境、仮説、ポートフォリオ構築等に何らかの誤りがある可能性があります。
想定外に「上ぶれ」し利益が出たとしても、手放しで喜ぶべきではありません。
もしかすると、それは想定等が間違っており、偶然に利益が出ただけかもしれません。
そのまま誤ったポートフォリオを保持すると、次回には想定外の損失につながるかもしれません。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)