元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.148】
40歳代の人が真剣に「資産形成」を検討すべき理由
資産形成・豆知識148.
40歳代の人が真剣に「資産形成」を検討すべき理由
日本の公的年金制度は賦課方式(現役世代の年金保険料で、年金給付を賄う方式)です。
このため年金受給額は、人口構成に大きく影響を受けます。
例えば、人口構成がピラミッド型(若年人口が老年人口を上回る状態)であれば、年金受給額は増える可能性が高くなります。
その反対に、逆ピラミッド型(若年人口が老年人口を下回る状態)であれば、年金受給額は減少する可能性が高くなります。
日本の人口構成は、図1に示している通り、逆ピラミッドです。
図1:2020年の日本の人口構成
(出所:総務省 統計局 統計ダッシュボード:https://dashboard.e-stat.go.jp/)
上図で分かる通り、45歳近辺の人口が多いことがわかると思います。
この年代の人が年金を受給するとみられる25年後(2045年)の人口構成は図2になると見込まれています。
相変わらず、逆ピラミッドです。
図2:(将来推計)2045年の日本の人口構成推計
また、思わしくないことに高齢化率が上がります。(より少ない人口で、年金給付を賄うことになります。)
日本の高齢化率(全人口に占める65歳以上人口の割合)は、2020年で28.7%ですが、2040年には高齢化率が35.3%になると見込まれています。
(総務省統計局:https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics126.pdf)
つまり、年金受給額価値は、当面下がる可能性が高いといえます(年金受給額は、現役世代の平均所得額にリンクします。つまり、大幅な賃金上昇が起きない限り、年金給付額は減少します。)。
年金だけで豊かな退職後生活が難しいと考えるのであれば、「資産形成」が必要になります。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)