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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.154】
認知バイアス?(「思い込み」から逃れるのは意外に大変です)

COLUMN
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資産形成・豆知識154.

認知バイアス?(「思い込み」から逃れるのは意外に大変です)

インターネットの発達により、多くの情報を手軽に取得できるようになりました。

しかし、情報は諸刃の剣です。

「思い込み」が増える場合があります。

例えば、新聞記事やニュースで有名人の訃報(80歳ぐらいの人が多いように感じられます)が伝えられます。

その影響で、80歳ぐらいになると死亡率が高まるように感じます。

ところが、簡易生命表(厚生労働省:令和2年簡易生命表(男))を見ると80歳男性の死亡率は4.3%です。また、80歳女性の死亡率は2.1%です。

死亡率が10%を超えるのは、男性87歳、女性91歳です。
(因みに、男性87歳の方の平均余命は5.7年、女性91歳の方の平均余命は5.5年です。)

報道が多い事柄は「実際よりも多い」、あるいは、「正しい」と思いがちです。

これは年金でも同様です。

「年金崩壊」という記事タイトルをみて、将来の年金がもらえないなら、年金掛金を納めない、というような人もいます。

 

しかし、日本の年金制度は「賦課方式」(現役世代の掛金を年金受給者に支払う方式)です。

つまり、現役世代が存在する限り、年金支給は継続します。
ただし、現役世代の数が減ると、現役世代の年間掛金総額は減るので、年金受給者に支払われる年金は減ります。(注)平成29年まで厚生年金の保険料率(年収の18.3%。労使折半)や国民年金の保険料は引きあげられてきましたが、現在この料率及び金額は上限とされています。

裏付けとなるデータ、あるいは、1次情報(間接情報ではなく、直接情報)にアクセスすることにより認知バイアス(思い込み)を回避できます。

投資運用においても同様です。

正しい知識と正しい情報に基づき運用することが、安定的な収益獲得の第一歩です。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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