元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.170】
債券、株式市場の体温を感じるためには・・・・・・・
資産形成・豆知識170.
債券、株式市場の体温を感じるためには・・・・・・・
投資で成果を上げようとすると、数多くの経済指標、企業情報、金利、商品市況、金融政策等のモニタリングの必要性を感じると思います。
しかし、金融関連の仕事をしていない人が、これらをモニタリングし続けることは、ハードルが高く現実的ではないかもしれません。
このような時には、「専業投資家ではないから」と割り切ることが必要かもしれません。
このように割り切るならば、何か重要なことが起きていそうなときにのみ専門家のアドバイスを受ける、という選択肢をとることができます。
では、「何か重要なことが起きていそう」なことをどのように感じ取ることができるでしょうか?
債券、株式市場の体温を感じ取るための指数があります。
代表的なものとして下記の指数があります。
VIX指数:恐怖指数。株式市場の先行きに対する投資家の心理状態を示す指数
VNX指数:アメリカ・ナスダック版恐怖指数。
MOVE指数:債券版の恐怖指数と言えるもの。米国債の先行き変動リスク(米国債の予想変動率)を示す指数。正式名称はMerrill Lynch Option Volatility Estimate
例えば、VIX指数やVNX指数であれば30、MOVE指数であれば60を越えたら、市場の価格変動が大きくなっている、あるいは、何がしかの異常事態が起きている可能性を示しています。
専門家にコンタクトしアドバイスを受け、ポートフォリオの見直しを検討することが考えられます。
長期投資家であれば、平時は、粛々と「つみたて投資」を実行、あるいは、ポートフォリオを維持し続け、市場に異変を感じたときに、適切なタイミングでポートフォリオの見直しを行うことが考えられます。
機動的に投資判断をすることは難しくとも、適切なタイミングでポートフォリオを見直すのであれば、長期的にはポートフォリオへのマイナスの影響は大きくならないと思えます。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)