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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.171】
投資初心者が知るべきこととは?

COLUMN
コラム171

資産形成・豆知識171.

投資初心者が知るべきこととは?

東京証券取引所の資料によると、国内株式売買金額に占める割合は、海外投資家(ほとんどがプロとみられます)が約70%、国内法人(機関投資家などのプロが主)が約10%、個人投資家が約20%です。(出所)東京証券取引所:投資部門別売買動向

つまり、日本株式売買金額の約80%はプロによる売買であると考えて差し支えないと思います。
(注)参考:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」(p.166)によると、ニューヨーク取引所の売買高の約90%はプロとのことです。

プロは投資初心者よりも、情報収集・分析能力等に優れており、また、組織力と資金力があります。

つまり、プロの投資家(機関投資家や投資信託などのファンド・マネージャー)は株価変動に大きな影響を与えていると考えることができます。

投資初心者はビギナーズラックによって勝つことがあり得ます。
しかし、プロがひしめく金融市場で長期的に勝ち続けることは難しいように思われます。

このような金融市場において投資初心者はどのようにふるまうべきなのでしょうか?

勝ちを目指すことよりも、「自分の目標を達成するために何をなすべきか」を考えるのが望ましいように思います。

その際の運用目標は現実的である必要があります。
例えば、株式市場の期待収益率が6%の時に、運用目標を10%に定めることは現実的ではありません。

また、プロの運用方法を模倣することが運用目標達成のために有効とは限りません。

むしろ、プロと異なる運用方法のほうが良い結果を生むかもしれません。

プロとアマの差の一つは、投資判断のミス発生率の差です。

ミスが少ない人(プロ)は、できるだけ多く投資判断を行うことが望ましい投資行動になります。

ミスが多い人(アマ)は、できるだけ投資判断を行わないことが望ましい投資行動になります。

このようなことから、プロを目指していないのであれば、下記を優先するのが望ましいと思います。
1.(現実的な)目標を定める
2.目標達成のための運用方法を検討し、実行する
3.定期的に進捗度合いを確認する
4.必要に応じ、運用方法を見直す

このような観点からは、毎月つみたてのバランス型運用が投資初心者の選択肢の一つになると思います。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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