元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.186】
日・米、債務超過に対する考え方の違いとは?
COLUMN
資産形成・豆知識186.
日・米、債務超過に対する考え方の違いとは?
債務超過とは、純資産(=資産-債務)がマイナスになることです。
つまり、企業が債務(借金)を返済するだけの資産を持っていないことを意味します。
日本の上場企業が債務超過になった場合には、1年以内に解消しないと上場廃止になります。
それゆえ、日本企業の場合、債務超過にならないように経営する傾向が強いと思われます。
では、アメリカの場合はどうでしょうか?
下記は2019年のアメリカ大企業・債務超過ランキングです。
アメリカの場合、事業の継続性や配当の支払い等に特段の問題がなければ、債務超過に寛容であるように思えます。
外国株に投資する際には、このような文化・考え方の違いを認識しておく必要があるのかもしれません。
因みに、債務超過企業はPBR(株価純資産倍率)の項目が(―)で表記されるので簡単に見分けることができます。(純資産がマイナスのため算出不能になります)。
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)