元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム.192】
「恐怖と欲望」、市場の投資家心理を把握するには?
COLUMN
資産形成・豆知識192.
「恐怖と欲望」、市場の投資家心理を把握するには?
投資家心理は、金融市場の波乱要因になります。
投資家心理が「高値での更なる買い」、あるいは、「安値での更なる売り」を誘引することがあります。
また、近年は信用取引や差金決済(CFD)等の利用が増え保有資金額以上の株式取引が可能になっています。取引金額が大きくなることにより価格変動が大きくなっていることがこのような波乱要因の一因かもしれません。
そこで、このような投資家心理を知ることが、自分が同様の状態におちいることを防止してくれるかもしれません。
投資家心理を知るためには、アメリカCNNの「恐怖と欲望(Fear&Greed)」指数が参考になるかもしれません。
この指数は市場のムードを示しています。
50を中立的な水準とし、株価の上昇スピードが速くなり、出来高が増えると指数は上昇し、欲望(Greed)の度合いが増します。
反対に、株価の下落スピードが増し、出来高が増えると指数は下落し、恐怖(Fear)の度合いが増します。
欲望の度合いが高いとき、すなわち、上昇基調が強いときは、「株価の上昇に乗り遅れたくない」という気持ちの人が多くなっている可能性があり、高値掴みになる場合があります。
恐怖の度合いが高いとき(指数の値が低いとき)、すなわち、下落基調が強いときは、「もっと下落するのではないか」という恐怖心を抱いている人が多くなっている可能性があり、底値売りになる場合があります。
このような指数を参考に、市場の投資家心理を考えて、売買タイミングを考えてみてはいかがでしょうか?
佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)